2020年8月21日金曜日

立憲、国民合流へ:いいじゃないか「元のさや」でも、旧民主のレガシー思い出せ

 

旧民進党が国民民主、立憲民主に分裂してから、やっと合流の運びとなり150人の野党第一党になるらしい。「数そろえ」の批判もあるが、国会で議席数を増すことは委員会や国会運営に有利になるし、選挙で有権者の支持が増えるだろう。少数政党では政党支持率も上がらないのだ。 

しかし合意と言っても相変わらずのゴタゴタ騒ぎ、原発ゼロ、消費税減税、憲法改正など政策、支持団体の関係で全員一致とは行かないらしい。

それでも掲げる政策は、ジェンダー平等、原発ゼロ、格差解消、健全な日米同盟と開かれた国益、公文書など情報公開だ。現在に安倍自民党に対抗する政策を掲げたが、国会での政策論争となると一致できるか。

何時もそこが心配なのだ。旧民主党の時だってまとまらなければならないときに党員が勝って気ままな発言、行動し有権者の信用を失った。 

もめていた党名はどうなるのか。枝野さんは立憲民主党。略称民主党を提案していた。それに対して玉木さんは「みんなで決めろ」という。その玉木さんは合流しないので枝野さんの言うとおりになるのか。野田さん、岡田さん、小沢さんは合流するらしい。前原さんの存在感は乏しい。 

民主党、民進党の「元の鞘」といわれても仕方ないか。 

しかし、旧民主党政権で自分たちは何をやったのか。もう一度考えてみないか。確かに鳩山政権では辺野古移設問題で右往左往したし、大風呂敷の公約は財源の手当てが出来なかった。3.11東北地方太平洋沖地震、津波被害は甚大な被害となったが、どの政権でも対策に混迷を深めたはずだ。 

当時の菅総理は国を挙げての復興復旧政策が必要と野党の自民党に副総理格、復興担当大臣として入閣を打診したが、自民党は「民主党に手を貸すことはない」と拒否した。

それでも自民党は政権に返り咲くと「東北の復興無くして日本経済の成長なし」と事あるごとに被災地もうでた。あきれて物も言えない

大きくは報道されていないが、旧民主党政権は多くのレガシー(政治的功績)を残していることが朝日新聞も報じているとおりだ。野田総理は「政治を前に進めた」。消費税増税、政治改革を約束すれば解散総選挙すると党首討論で言及した。こんな総理は見たことがない。反対に安倍総理は逃げ回っている。

「あの悪夢のような民主党」と事あるごとに揶揄した安倍政権にどんなレガシーがあるのか。公文書偽造など民主政治の根幹をゆるがせたし、「モリカケ問題」のように友達、側近の私利私欲に走った。最後は「桜を見る会」のように政治資金規正法、公職選挙法違反容疑が自らの後援会にかけられ、600人に及ぶ法務関係者が地検に告発した。

韓国では大東路湯を止めると訴追が激しくなり自殺者まで出るが、安倍総理の辞任後は訴追の嵐か。 

今は、「国会を開かない」「休会中審議に出ない」「記者会見をしない」の「3無い」政治で批判を浴びたかと思ったら、「夏休みがとれず体調を崩している」という。案の定海外のメデイアまで批判する。ここまで来るともう国民の前には出にくくなる。

体調が優れないのであれば一刻も早く辞任すべきだ。長期政権を達成したではないか。

合流した議員も、もう小池新党のようなまがい物に惑わされず、とことん信念を貫くことが出来るのか。 

自民党も何時までも安倍総理ではない。ポスト安倍にリベラル色の総理が出てくると国民の自民党政権離れも収まるだろう。その時が正念場だ。

地方組織を固め、民意を汲み取り切磋琢磨する政党の姿を見せてほしい。

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