2020年8月22日土曜日

バイデンさん頼みます;同盟国として日米関係の公正、公平化を

 バイデンさん頼みますよ。米大統領の外交は私たちの国にも大きく関係する。同盟国として日米関係の公正、公平化を求めます。日本の自民党政権は長く日米同盟、特に大統領との友好関係を築くことに長期、安定政権の基盤を築いてきた。

しかし、安倍政権になってオバマ前大統領との関係以上にトランプ大統領とは異常な友好関係を築いてきた。他国の首脳が距離を保っているときに、ゴルフ外交、お土産外交は恥ずかしいほどだ。

安倍総理は友好関係を築いていると思っているだろうが、トランプ大統領にとってはビジネスだ。「何か言うとすぐ買ってくれる」と言ったことがあるし、ボルトンさんの暴露本では友好国の説明をしたとき日本に対して「真珠湾攻撃があったではないか」と嫌悪感をあらわにしたという。安倍総理の友好関係なんて国益に無関係だ。 

共和党で親日派といわれたアーミテージさんも「何時までもトランプ大統領であるはずはない」と警告したほどだ。

今、大統領選の予測ではトランプさん41%、バイデンさん50%、米大統領選に向けた世論調査だ。バイデンさん優勢といえるが油断は出来ない。接戦州での勝敗が全体の結果に大きく影響する。総得票数ではないのだ。

「トランプ大統領が再選なるか」以上に「民主党候補者が誰か」が話題になった。当初は急進左派のサンダースさんが中道派バイデンさんを抑えていた。

サンダース陣営には若者が集まり政策をつめるようになり圧倒的に優位だったはずだ。

中道派バイデンさんはオバマ政権で副大統領を8年やったというが実績はわからないが、手堅さが認められたのか。サンダースさんを抑えて民主党の大統領候補に押され、指名受諾した。 

ハリスさんを副大統領候補に指名したことで人気が一気に上がった。バイデンさんは78歳、2期目はないと考えるとハリスさんが大統領候補になる可能性が出てきたのだ。米国初の女性大統領となると話題は尽きない。

日本だって、国民民主と立憲民主との合流で野党第一党が150人規模になった。もし政権をとった時の総理、副総理、財務相、官房長官を発表してみたらどうか。安倍政権と比べてみるのもいいではないか。

バイデンさんはトランプさんの生み出した暗闇、分断を終わらせたいという。投票してくれない人のためにも懸命に働く、同盟国、友好国とともに立つとも言う。トランプさんの政治姿勢を批判している。

新型コロナウィルス感染拡大は米国が世界最悪の感染者数だが、これに取り組み米国を守るという。不況対策、人種差別、気候変動、最低賃金あげ、同盟国重視政策だ。

バイデン陣営は「反トランプ」で「民主党を団結」しようとしている。 

一方のトランプ大統領は「バイデンは最後の悪夢」と自由貿易協定で労働者が失業、産業の衰退、都市の疲弊をもたらしたという。

トランプ大統領の「アメリカ第一」、同盟国の絆を害するような政策が続く。日本だって例外ではない。最近ドイツのメルケル首相やフランスのマクロン大統領はトランプ大統領と距離を置くようになったが、安倍総理はどうなのか。

日米同盟強化と言っても中国の尖閣諸島領海侵犯では日本は日米安保で中国をけん制しようとするが、アメリカは「厄介な問題」にはかかわりたくないようだ。 

オバマ政権時は、最後の方でやっと「日米同盟の範囲内」とコメントしてくれたし、トランプ政権でも日本政府の再三の要求に「尖閣は日本の施政権内」とコメントしてくれたようだ。

自民党政権は日米同盟強化で政権基盤お強化を図っている。だから新しい政権が誕生するとまずアメリカ詣でだ。アメリカ大統領が訪日すると親密さをPRする。伊勢湾サミットでの安倍総理はオバマ大統領に付きっ切りだったし、トランプさんが大統領になると決まったら、安倍総理は即トランプ詣でだ。 

最近国際政治でトランプ大統領が一人浮いてくるとトランプ頼りの安倍外交も影響が出てくる。

在日米軍事費の負担増を臭わせる。今思いやり予算2000億円だが5倍の増額を要求するらしい。1兆円規模だ。トランプ大統領は米軍が日本を守っていると誤解している。沖縄の海兵隊は沖縄に駐留することでアメリカが海兵隊を維持するためには一番経費が安いのだ。ドイツや韓国では応じなければ撤退、縮小すると脅されている。

米国の高額な兵器購入で防衛費は急増している。トランプ大統領に頼みごとをすると手土産が必要だ。「シンゾーに何か言うとすぐ買ってくれる」と言ったことがある。北朝鮮の脅威を煽っていればいくらでも軍事費を増すことが出来るのか。

レーガンー中曽根以来米大統領との友好関係は日本の総理にとっては力なのだ。外交で自信がないからそうなったのか。 

憲法9条、自衛隊は日本が国際舞台で活躍するには足かせになる。特にアメリカが紛争国などで警察活動するには日本の支援が必要なのだ。昔、アーミテージさんが「ショー ザ フラッグ」と日本に言ってきたことがある。「カネではなく人を出せ」ということらしかった。

そのためには自衛隊を派遣するしかないが、今度は同盟国が敵から攻撃されたときにどうするかが問題になり、「集団的自衛権行使」を閣議決定してしまった。憲法解釈を閣議で決定してしまったのだ。

拉致問題を含め、北朝鮮の各ミサイル開発は日本の安全を脅かす。6カ国協議に変えてトランプ大統領が金委員長との友好関係で2人で解決しようと米朝会談を繰り返したが、北の核施設の放棄も不十分で会談は進んでいない。それでもトランプ大統領は金委員長との友好関係を重視する。 

米朝会談は不発でもトランプ大統領は友好関係を維持しようとする。ボルトンさんの暴露本でその理由が分かった。トランプ大統領は北朝鮮の開発にビジネスチャンスがあると思っているのだ。トランプ大統領には任せられない。6か国協議に戻すべきだ。 

果たしてバイデンさんが大統領になるとこれらの日本が抱える外交問題も改善に向かうのか。

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