2020年8月30日日曜日

安倍総理辞任表明(3):何故、負の遺産を継ぐ菅さんが有力? 岸田、石破さんは?

 来るべき自民党総裁選に「出るぞ出るぞ」と言っても、実際にその時になると慎重になるものだ。今、安倍総理の辞任で自民党の総裁候補は仲間を集めて会合を重ねているようだが、選挙区へ帰った議員も支持者の考えを聞いているはずだ。

候補者はたくさんいるようだが、最終的には官房長官の菅さん、自民党政調会長の岸田さん、そして人気のある石破さんに絞られると専門家も見ている。

安倍政権からの政策の継続性を考えると未だ態度を示していない菅官房長官か、安倍政権で長期政権を支えた張本人だ。しかし、何を継承してほしいのか。

新型コロナウィルス対策では分科会など専門家の助言があるし、厚労省など関係する官僚は同じだ。そんなに政策が変わってくるとは思えない。逆に官邸の官僚が変われば優先順位などが変わってくるかもしれない。

一方、残り1年ほどの期間、新型コロナウィルス対策ばかりでない。他の政策も必要だ。森友事件の再調査、安倍後援会の「桜を見る会」「夕食会」での疑惑解明ですでに解決済みと調査を回避される危険もある。内閣人事局制度を悪用した人事など、安倍政権の負の遺産まで継承されてはいけないのだ。

岸田さんはどうか。当初は宏池会出身で安倍総理の保守的政策に対してリベラル色を出せば民主政治に戻すチャンスではないかと考えたが、新型コロナウィルスでの生活保障政策では失敗し、求心力を失った。参院選での河井議員の公選法違反、政治資金規正法違反事件は岸田さんに地元広島選挙区だ。おまけに落選した現職議員は岸田派の重鎮だった。

各メデイアの世論調査でも期待が極めて低い。でも今回は出馬に意欲的だ。今回失敗したらもう芽はないかもしれない。

石破さんは世論調査でも圧倒的に期待が大きい。自民党が民意を反映した選択をするなら石破さんだろうが、選出法によっては結果が違う。地方党員などには人気があるが、永田町では不人気なのだ。両院議員総会での選出にでもなれば可能性は低い。

今のところ本命不在の自民党総裁選だ。

しかし、ことを荒立てないためには麻生さんのワンポイントリリーフの手があるが、最近の麻生さんの記者会見での発言には違和感がある。総理としての資質に欠けるのだ。




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