2021年9月29日水曜日

日銀・黒田総裁在任8年6か月:2%目標未達、変化を恐れる臆病者か

 黒田日銀総裁の任期が8年6か月、最長を記録しているらしい。しかし、「2%物価目標」は達成できず、出口戦略にも触れず、変化を恐れた臆病者だったのか。しかし、世界経済情勢もわからない今、株価、為替、国内経済に影響を与える言動、政策は要注意で、臆病者だから務まっているのか。

日銀の決定会合の度に市場は日銀の動きに注目しする。黒田総裁の記者会見で従来の金融政策、量的緩和の維持、何かあると果敢に挑戦するというコメントで市場は安心し、大きな動きは防げた。

当初は「2%物価目標」のために「やれることは何でのやる」と威勢のいいことを言ってたが、やったことは異次元の量的緩和でカネをしじょうにながすことだ。世界の中銀が縮小に言及してもかたくなに維持、物価は0%、それでも「大規模緩和はせいこうだった」と記者会見でコメントした。

物価が上がらないのは、デフレが国民に根付いているためと他人事のように言う。そこを何とかするのが金融政策ではないのか。

思えば、政権を奪取した安倍総理はリフレ派経済学者の政策に乗っかり、市場にカネを流す異次元の金融緩和策をとった。衆院選でも自民党候補者が「市場にカネを流せば物価はあがる」当たり前ではないかと有権者の訴えていた。

しかし、民主党野田政権でも日銀白川総裁に急速な金融緩和の必要性を問うていたが、白川総裁は緩和な対策しかとらなかった。

そこで、安倍総理は白川総裁を更迭し黒田総裁へ、政策委員もリフレ派を増やしていった。白川総裁の緩和な金融緩和策では市場にインパクトがなかったのだ。

黒田日銀の異次元の金融緩和策は、市場関係者の「次の目標は日本経済」との動きと相まって株高、円安で輸出産業から活気づいてきたことは確かだが、長続きしない。

市場にカネを流し続ける結果、バブル発生、大企業は潤ったが、個人の収入は上がらず、好ましい経済循環は達成できていない。アメリカ同様にトリクルダウンは主流派経済学者が言うようになかったのだ。

今、自民党総裁選では「労働分配率」、「企業から個人の収入へ」と格差是正、経済の好循環を目指すという。

新総裁、新総理で日銀総裁も更迭、新たな政策に挑戦すべきではないか。



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