2021年9月3日金曜日

政局を読む(11):求心力を失う菅総理、人事では苦戦か

菅総理が打ち出す政局スケジュールは悉く失敗し、残ったのは党役員人事と小規模な内閣改造か。2日の二階幹事長との会談で6日の党役員人事と自ら総裁選に出馬を伝えたという。二階さんがどう返事したかわからないが、会談はたったの10分間と言うから十分な話し合いはやっていないだろう。

一方で、小泉さんとは頻繁に会談し、国民に人気の高い(?)小泉さんの考え方に耳を傾けているのか。菅総理は当初、「任期満了の総選挙」日程を示していたが、それは新しく決まった総裁、総理が決めることで「縛ってはいけない」とアドバイスしたようだ。正論ではないか。

今まで菅周辺が打ち出したシナリオは菅政権の延命対策であって決して自民党や国民のためではないのだ。

菅総理のぶれないシナリオに党役員人事、内閣改造で菅政権の求心力を改善することだが、党役員人事のポイントは二階幹事長の更迭だ。すでに5年間の長期にわたり自民党を牛耳ってきた。その間、「国民の顰蹙を買う発言」「二階派に有利な対策」が目立って自民党内でも顰蹙を買っていた。

二階さんは「自分から幹事長ポストの拘ったことはない」と言うが、安倍政権時更迭の話が出た時「俺を変えたらどうなるか」と言う意味の恫喝をし安倍さんが臨んだ岸田幹事長案を葬ったことがある。

二階さんがすんなり辞任するということは何か背後で取引があったのではないか。副総理とか衆院議長など。二階さんは親中派のボスで中国に対して大きな利権を持っている。対中国でも取り扱い注意なのだ。

一番大事なことは、菅さんが総裁選に勝てるかどうかだ。無派閥の菅さん20人の推薦人を集められるかどうかだ。小泉さん、河野さんは現職閣僚だから菅さんの対抗馬になることは無理だが、推薦人には慣れるかもしれないが、推薦人になることは新しく決まる総裁、総理が菅さんでなかったら入閣などの期待はできないことだ。

それと同じで党役員人事、内閣人事も菅さんが再選されれば問題ないが、菅さんが落選する場合は任期が短期で何もせずに更迭と言うことになり、誰もこの時期に臨んではいないのではないか。派閥推薦も出てくるのか。

もう一つ菅総理には好ましくない情報がある。総選挙で今の地盤から立候補することができるのか。横浜のドンと言われた人物が「これで菅は終わった」と言うし、自民党神奈川県連は「総選挙で菅を支援するとは限らない」と言う意味のコメントを出している。

今の時点で一番落ち着くのは「菅総理、総裁選辞退」なのだ。

無派閥の


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