2021年9月6日月曜日

政局を読む(16):どうする野党、自民総裁選で埋没の危険はないか

 自民党総裁選の後、解散総選挙が控えている。自民党総裁選のスケジュール17日告示、29日投開票が政治の中心になってきた。菅総理が出馬断念したと思ったら岸田さんをはじめ最大派閥から無所属(無派閥)まで6人が出馬の名乗りを上げる結果になりそうだ。

テレビの情報番組は、「驚いた。これが民主主義だ」という。今まではことあるごとに派閥の長の意向をくんで派閥力学が働いていた。しかし今回は解散総選挙を控え、地方選に惨敗している「菅総理では選挙に勝てない」と46%にも上る3回生若手議員が声を張り上げた。

3回生以下の若手議員は各派閥に存在する。派閥の長がどうこうできる問題ではなくなったのだ。各議員が自分で判断し行動することこそ民主主義だ。

処で野党はどうなっているか。このままでは埋没する危険がないか。

野党は今回の事態を「政治に空白を作る」「まずは臨時国会を開くことだ」と菅政権を批判してきたが、石破さんも同意見だった。その石破さんが出馬すると争点になる。野党の存在などないと同じだ。

そうならないように野党も情報発信に努めるべきだ。野党連合で政権交代のチャンスを狙うのではなかったか。野党第一党の立憲民主党、国民民主党、共産党、社民党、それに維新の会の政党規模は自民党の派閥規模と同等か少ない。

今のところ立憲民主と共産党の教頭が話題になっているが、他の野党も含めて自民党にどう対応するか。「外交と安保は現状維持、国内政策は今の自民党政権の政策を改善していく」ことが国民に一番理解されやすいのだが、どうだろうか。

このままだと、野党は埋没し、自民に押しまくられる結果になり本当の民主主義ではない。


0 件のコメント: