2021年9月30日木曜日

岸田新総裁の人事:「悪さ加減の少ない」党人事、甘利幹事長大丈夫か

河野さんの「改革」より「安定」の岸田さんに。大変なのは今後の人事だろう。すでに安倍、麻生さんの影がちらつくニュースが流れる。各派閥でまとめに動いたのはベテラン議員だ。論功行賞を考えると役員に名を連ねることになるが、どうしても過去の「脛に傷」がある可能性がある。

さらには長期政権を築いた安倍、麻生さんの2Aには気を付ける必要がある。特に麻生さんは宏池会出身だ。宏池会復興を考えれば岸田派、麻生派の人事がらみは重要だ。ただ難しくしたのは同じ麻生派から河野さんが出馬したことだ。今回の敗因は国会議員間での人気のなさだ。

テレビニュースでは注目の幹事長に岸田派の甘利さんが付くらしい。早くから岸田支持を打ち出し今回の新総裁誕生に貢献したのだ。

ところが、思い出すのは経済再生担当相の時に道路工事の口利きを秘書がやったという疑惑が出て、あっせん利得処罰法で起訴されたが不起訴処分になった。本人は秘書のやったこととはいえ、議員にも責任があるといって辞職したが、大臣室で現金の受け渡しをやったというからには不起訴ではすまされないと思っていた。

同じ岸田派だ。安倍さん、麻生さんらにも近く3Aの一人なのだ。安倍、麻生さんとの関係を良好に保とうとすれば当然の人事かもしれないが、国民の声を聴くはずの岸田さんは、さっそく安倍、麻生さんの声を聴いたことになる。

今後の党運営にどう影響するか。

官房長官は細田派の松野さん、政調会長には高市さん。総裁選での連合のお礼か。3回生で若手を引っ張り派閥の長老たちと渡り合った福田さんは総務会長に抜擢らしい。

総裁選で戦った河野さんは広報本部長として閑職か。でも地方にも人気が強く、総選挙も控えて「発信力」に期待したか。

明日の新聞で「スネの傷」を掘り出されないように注意が必要だ。




 

0 件のコメント: