2021年9月5日日曜日

自民党議員、党員、党友の皆さん、総裁選はケインズの「美人投票」で

 

自民党議員、党員、党友の皆さん! 来る自民党総裁選は「美人投票」でお願いします。菅さんの出馬辞退で既に出馬を表明している岸田さん、高市さん、動き出した河野さん、いったんは辞退したが再検討している下村さん、そして相変わらずの石破さんの名前が挙っている。

派閥の長への挨拶、同志などとの打ち合わせが活発化している。前回は国会議員だけの投票だったので「派閥力学」が働き二階さんが主導で5派閥が菅支持、注目は2位争いだったが予想に反し岸田2位、最下位は石破さんで相変わらず国会議員の中では人気がなかった。 

しかし今回はちょっと違う。党員党友を含めたフルスペックの総裁選になる。しかも若手議員の「菅さんでは選挙に勝てない」という危惧から「選挙の顔」を選ぶ選挙になった。自民党国会議員276人中、3回生以下が84人、46%を占めるのだ。 

「選挙の顔」選びということは、国会議員にあっては自分は○○派だから派閥から出馬した候補を選ぶべきだが、「選挙に勝つ」と言う意味から○○候補に投票することになるし、党員党友からすると「わが町から総理候補」ではなく日本、日本国民のためには○○候補に投票と言うことだ。 

「美人投票」とは著名な経済学者ケインズの株式市場における有名なたとえ話だ。単に自分が美人と思う人に投票するのではなく、1位になる女性を当てた人に賞金が出ると言うことで、賞金をもらうために自分が美人と思う人ではなく、他人がどの候補に投票するかを憶測し、そこに投票することになるのだ(超訳 「ケインズ「一般理論」東洋経済新社 2021.3)。 

自民党議員、党友党員それぞれに「この人を」と思う候補者がいるだろうが、苦難の政局にあって日本国民のために働いてくれる候補者は誰か。「選挙の顔ではなく「日本の顔」を選んでほしいものだ。

0 件のコメント: