2024年5月13日月曜日

今日の新聞を読んで(682):人間活動を地球史にどう刻むか、「人新世」は早すぎるという

 

朝日新聞2024.5.12

人類が地球上に出現し地質上どういう年代にするかが学会で議論され「人新世」が提案され国際地質科学連合の「第四紀層小委員会」で反対12、賛成4、棄権2で否決されたらしい。法的根拠は不明であるが、賛成多数と見ていた専門家が多く否決されたことに驚きだそうだ。

私達は地質時代を46億年前の先カンブリア時代から1万1700万年前の第四紀の完新世に記述されている。これはよく教科書や専門書で見かけることができるが、あまりなじみがない。

生物の出現、絶滅などの地球の大規模な出来事を化石や磁気逆転など各地質年代がいつから始まり、どんな特徴を持っているか厳格な基準で科学者の団体が管理しているのだ。

余りなじみのある事柄ではないが、最近では「千葉二アン」が有名だ。一回見に行ったことがある。確か養老川の岸辺にNS極が逆転した地層を見ることができる。77万4000年前~12万9000年前のことだ。

これによって新生代、第四紀、更新世の中期がチバ二アン期と決められた。この後、258万年前から更新世が始ま委、更に1万1700年前から完新世が始まり今に至っている。その20世紀半ばに提案された「人新世」が位置する予定だったのだ。

その他に地質時代と言うと、7万8000年前にはケニアでホモサピエンスの墓、4万5000年前にはドイツの洞くつでホモサピエンスの人骨が見つかっている。

そして有名な出来事に6500万円前にユカタン半島に巨大な隕石が衝突して75%の地球生物が死滅し、生き残った有機体から繁栄、進化を繰り返し現在の哺乳類が出現いたのだ。新生代と言う。

ところで人間の活動で地球に大きな影響を与えたイベントとしてどんなものがあるか。新しい文化、技術など良い面もあるが環境破壊など悪い面もある。人間が今のような生活を続けていくと地球が1.5個必要ともいわれ、対応が迫られている。

産業革命以降、新し技術が発見され、地球に埋もれている資源を使い新しい製品を生み出すとともにどうしようもない廃棄物を生み出している。

核実験による放射能降下物がまき散らされているというが、余りにも限定的で近年委偏り過ぎていると考えられた。

また、プラスチック、コンクリート、金億、温室効果ガス、種の絶滅への加速、産業廃棄物などが地質学的痕跡を残し散るという。

あるいは自然の原理を解明、ニュートン力学、アインシュタインの相対性理論、量子科学は物理と数学で原理を解明できている。

また、月、火星など宇宙開発も大きなイベントにならないか。

地球の歴史に人間の活動がどう影響されているか、地球史に「人間の時代」を刻み込むことは大事だ。地質学者ない限らず、地球科学者や人類学者、芸術家などがしっかり検証すべきではないか。





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