朝日新聞 2022.12.21 |
メデイアは唐突、市場は「びっくり」というが、以前から言われていた金融政策の見直し の必要性が「一部修正」になった。市場は「利上げ」と見ているが日銀は「引き上げ」で出口戦略への一歩ではないという。誰が日銀の言うことを信じるか。
決定会合後、あの手この手で政策をいじり「黒田バズーカ」と言われ、市場は現状維持に安心感を持っていたが、今回は「黒田ショック」という。
会見で、「金融緩和の持続性を高め、物価安定のため」という。プラスマイナス0.25%からプラスマイナス0.5%は持続性を高め相変わらず2%の物価目標をめざすのか。
確かに今は物価上昇も3.6%と高い。しかしエネルギー分野を除けば2.5%で目標は達成している。景気は回復してきているのか。でも日銀は「一時的」で来年は下がるとみている。だから量的緩和を継続したいのだ。
しかし、今回の物価高も円安が影響している。日銀はゼロ金利政策を維持するが、FRBはインフレ抑制に利上げを進めている。その金利差で円安なのだ。改善するためには日米の金利差を縮小することでゼロ金利政策を止め利上げに踏み切るしかないのだ。
今後もFRBの利上げ、利幅をどうするかで為替が動く。円安傾向なのだ。しかし、今は150円台の円安から135円台の円高だ。政府が為替介入しなくても「市場の見えざる手」で為替は動く。
一方、市場も混乱している。世界からは「機能不全」にかかっていると警戒されておる。金融、債券市場で日本は特異な立場にあるのだ。世界経済を論じる立場にないかも。
結局はアベノミクスが邪道だったのか。一時派円高→円安、株安→株高で日本経済の復活を期待したが、雇用は増えるが、賃金は増えず、消費も伸びない。外需頼みの復活だ。
長期にわたり低金利を維持してきたために慣れっこになり産業界、国民生活も経済力が落ちてきた。
異次元の金融緩和は非伝統的金融政策だ。長期間維持するものではない。諸外国も採用したが、インフレが進み緩和を止め利上げに踏み切った。日本は何故、同じ傾向ではないのか。
黒田さんは日本と諸外国では事情が違うというが、何が違っていたのか。
今回の利上げ(引き上げ)で市場は動いた。長期金利は0.46%、株は一時800円安、園は131円まで円高になった。
日銀も政策委員に正統派経済人が加わった。黒田さんも任期が来る。正統派経済での修復を急ぐべきだ。
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