2022年12月8日木曜日

たかがドローン、されどドローン:民用と軍用では評価に違いか

 

日本でドローンといえば、離島など離れた場所へ物資を送ったり、上空から地上を監視、人のいけない場所を調査する。法改正により町の上空を通過することができるなどなど平和利用が多い。 

死なし、海外に目を向けると軍用開発が進む。GPSを採用した無人の飛行機となると爆撃機だ。ミサイル、核兵器が積載でき、長距離飛行できればウクライナがやったようにロシアの本土にある空軍基地を攻撃できる。

ウクライナは欧米が供与する兵器は距離制限がありウクライナ国土からロシア領への攻撃は出来なかったが、ウクライナが射程1000kmのドローンを自国開発したそうだ。 

一方ロシアは戦争が長期化し兵器も新型は使い果たしたようで、ドローンもイラン製を国内生産するという。ウクライナに比べて技術面で相当劣っているか。 

軍用ドローンがこれから採用が多くなると防衛でも対応が違ってくる。

日本の国土を守る自衛隊員にかかるプレッシャーは大きいはずだ。さらにこれからは人口減で自衛隊員の確保も難しくない。離島確保での自衛隊の配置も難しくなる。 

ドローンの軍用開発は重要だが、防衛産業からの撤退が進んでいるという。「あの島津が・・」と思うが防衛機器、自衛隊機の操縦席用デイスプレーを造っているというのだ。採算が取れないので再編事業だという。 

岸田総理は防衛予算43兆円を支持した。自民党防衛族に押された感じだが、世界を考えると国防は重要だ。「リベラル」と思われていても「保守」でなければならないときなのだ。

しかしその財源に問題がある。「財源なき防衛策」と大風呂敷を広げた格好ではないか。 

朝日新聞(2022.12.8)で元内閣府事務次官の松本さんが高橋是清に学べという。「平和主義は日本の国是、歴史に学び、防衛力強化が根本から語られることが必要」と言う。防衛費を国債に頼ることは危険、悪性インフレにつながるリスクは否定できないとも言う。 

高橋是清は「国防は攻め込まれないように守るに足るだけでよい」と他国に侮られない軍備は必要だが、国力に見合ったものでなければならないと考えたようだ。 

しかし今、そんなことばかり言っている時代ではないのだ。外交で解決できない今、ミサイル、核は抑止力を含め国を守るために必要不可欠なのだ。

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