2010年5月5日水曜日

鳩山政治:ただ自民政権反対の安易な考えから生まれた政策か


威勢の良かった野党時代の鳩山さんの発言からして、今回の普天間移設問題での沖縄訪問は、余りにもお粗末な面をさらけ出した。在日米軍海兵隊の「抑止力」を考えると、県外移設は無理だというし、5月末決着の期限を切ったのは選挙のためだったという。

普天間移設問題の混乱は、米国に再編見直し、在日米軍のあり方など根本的な議論を湧き起こさせるチャンスになるかも知れないと思っていたが、そこまで鳩山さんに期待することは無理なようだ。

衆院選を控えての民主党のマニフェストは何だったのか。

聞くところによると、鳩山さんや小沢さんがいままで発言してきた政策、自民党政策とは一線を画したモノを数人の関係者が作成したらしい。選挙区で聞かれても説明に窮すると苦笑いする議員もいた。

特に鳩山さんは、野党の幹事長、代表として何ら深く考えることなく、ただ自民党政権に反対をとなえていれば良かった。選挙のことだけ考え、有権者受けする政策を取り上げる。これが反自民、民主支持へと繋がった。だから現実問題として、政策に説得力がないこともある。

重要な政策局面で整合性されていないことが露見する。

「普天間移設」「八ッ場ダム凍結」「子ども手当」「高速道料金無料化」など然りだ。

参院選を控え、「民主党マニフェストの見直しは、まずい」という意見が民主党内では大勢であるが、政府内では見直し必要論がある。

ここは思い切って、現実論から見直しをすべきである。整合性されていないマニフェストでは、いくら議論しても推進は難しい。国民の失望は、政治不信に変わる。
写真:鳩山総理の沖縄訪問を報じるテレビ 2010.5.4

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