2010年5月30日日曜日

iPad:急いで買って何をする


28日の発売初日は長蛇の列が出来、どうしてこんなに並んで買い求めるのか不思議だった。徹夜組もあったと言うから、何をかいわんやだ。

テレビの映像に映る客は「早く新しい機能に触れてみたかった」という。私も新しいモノ好きなのでこのきもちはよく分かる。しかも斬新なデザインだからなおさらだ。人よりも早く購入して見せびらかせた異気持ちも分かる。

しかし、一夜明けての29日、銀座のアップルストアに久しぶりで寄ってみたら、前日とは大違いで店内は混雑している程度で、道路に並んでいる人は見かけない。寧ろ数人の店員が手持ちぶさたに話し込んでいた。

あのセレモニーのような様相に、何かしら「やらせ」を感じた。

このiPad、ゲーム、音楽、動画、電子書籍に威力を発揮するらしい。楽しみ方は人によって違うだろうが、何でもそうだが100%使いこなしている人はいないだろう。ほとんどの人は、ゲーム、音楽のダウンロードだろう。

ゲームや音楽、動画に興味のない私は、使うとすると電子書籍の分野だろう。

出版社は活字離れ、新聞はネットに押されて経営も苦しい。アメリカをはじめ新聞は有料のwebニュースサイトに重点を置き始めた。我が国でも、有料にすると月2000円弱が念頭にあるようだが、ネットは無料という考えがあり、決断が難しいらしい。

でも、今新聞は月3950円だ(朝刊、夕刊込み)。コンビニでは朝日新聞が一部150円に値上げした。ネット配信になると約2000円安くなる。iPadの値段を約5万円とすると2年で元が取れる。

書籍だと、ハードカバーで2500円の本が、500~600円で購入できる。これも一冊2000円ぐらい安くなる。

今のような、webのニュースサイトとは違って、ページをめくることが出来る機能が付いていると、新聞と同じような編集で行ける。あの記事は何面のどこの段に出ていたと記憶している私達にとっては、うってつけだ。

経済的だし、環境にも貢献する。良いとずくめのようだが、まだ先のことだ。普及は提供されるサービスによることは当たり前だ。

メガネやファッションのように、お客が身につけるとどういうイメージになるかのプレゼンテーションにも使えるし、教育分野にも使えそうだ。カタログやPR資料の閲覧に使用も出来るが、パソコンでは出来なかったペーパーレスにはなりそうにない。

今後もこの種の情報端末の機種が増えるだろうが、紙の新聞がなくなるような生活様式を大きく変えるツールにはなりそうもない。もうチョット様子を見ることにしよう。
写真:銀座のアップルストア  前日とは打って変わって店内はチョッと混雑している程度 2010.5.29 

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