2014年10月24日金曜日

政治資金という魅惑のサイフ:こんなことで国民の生活苦が理解出来るのか

議員がもらう政治資金という魅惑なサイフの公私混同の使い振りに唖然とするばかりであるが、こんなことで各種制度の改悪、消費税増税による国民の生活苦が理解出来るのか。兵庫県議会議員の政治活動費の乱用をはじめ、小渕さんのスキャンダル以降、議員の政治資金の公私混同な使い方がメデイアを賑わしている。

主権者たる国民に恥じない政治資金の使用が出来ないものか。中には議員本人ではなく秘書たちが使ったものもあるようだが、それだけで議員の責任が回避されることではない。

新鮮で、クリーンと言われ、「将来の総理候補」とも言われた小渕優子さんが一瞬のうちにダーテイーな国会議員になってしまった。

次から次へ政治資金の公私混同振りがメデイアで紹介されている。小渕さんは後援会のイベントでの収支報告には「分からないことが多すぎる」と言って、説明責任を先送りしたが、ブランド物の服、化粧品、ハンドバック、ベビー用品、おもちゃ代金などが事務所費で使われていたことも分かって来た。

これらの使用に当たっては知人へのプレゼントなどで公私混同はしていないと違法性を強く否定していたが、だったらイベントなどの収支報告も知っていたのではないか。歴代やっていたことを継承しているのだとすると小渕さんは知っていたことにならないか。

余りにも杜撰でデタラメな政治資金収支報告に唖然とするばかりだ。

新聞報道によると、町村さんが同派の会合で「政治資金の使途を見直せ」と言う。「報告書を出した以上は責任がある。「知らなかった」と言った瞬間にアウトだ」と真っ当なことを説諭していた。

国会議員が資金集めに汲汲とすることなく政治に取り組むことが出来るように政党交付金の支給を決めたはずだ。今では300億円以上が税金から支給され政党運営資金の7割にも当たると言う。

こんなことなら「政党交付金を廃止せよ」と言いたくなるが、一度甘い汁が吸えるようになると廃止など出来ない。

どうしてこういう公私混同が絶えないのか。
「もらえるカネは使っちゃえ」というのだろう。「何でも良いから領収書をもらっておけ」と言うことか。民放の情報番組では宮沢・新経済産業相の政治資金報告書で「SMバー」の領収書があったことで追及している。大臣は「行ったことはないが地元の秘書が行っていた」と言い、弁済させ修正すると言う。

その理由が「静かなところで打ち合わせがしたかった」と言うらしいが、それなら弁済する必要はないのではないか。もっと他に静かな場所はあるのではないか。

それにしても国会議員がこんなことをしていて、消費税増税や労働環境の改悪など諸制度の改悪で国民は一層生活が苦しくなっていることが理解出来るのか。

逆に、国会議員こそ身分の保障はなく落選すれば普通の人だ。新人もベテランも給与は変わらない。年功序列などはないのだ。「だから大目に見ろ」とでも言うのか。

議員となれば、有権者、国民に納得される行動を取るべきだ。そして不祥事の責任は議員にあり、否応なく辞職すべきだ。そこまでやらないと国民の信頼は回復しない。


小渕優子さんは、まず議員辞職すべきだ。そして政界から引退すべきではないか。辞職し次の総選挙で立候補すれば「山間部の選挙区」だからブランド力で復帰できるかもしれない。しかし、それでは政界浄化にならない。

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