2014年10月7日火曜日

次に起きる火山噴火:富士山、箱根山、日光・白根山、草津・白根山、御嶽山のマグマ噴火が危ない?

箱根大湧谷から富士山を望む
2012.10.21撮影
次に起きる火山噴火は富士山、箱根山、日光・白根山、そして御嶽山のマグマ噴火が危ないという。一部専門家は予測していたが大方の専門家は想定外だった御嶽山噴火以降、「次はここだ」という記事が週刊誌を飾っている。「次の巨大地震、火山噴火は:日本中どこで起きても不思議ではない(2014.10.3ブログ掲載)」と記したが、専門家がどこの火山を指摘しておいるのか気になって週刊誌を購読した。
                    
新聞の広告の週刊誌の記事内容から選び出した。

(1)「迫り来る 富士、箱根破局噴火から目を背けるな」(週刊ポスト2014.10.17)、(2)「御嶽山噴火! 次は富士山と白根山が危ない」(FRIDAY 2014.10.17)、(3)「富士山は5年以内に必ず噴火する」(週刊現代2014.10.18)、(4)「火山列島大動 御嶽山でささやかれるマグマ噴火」(サンデー毎日 2014.10.19)、(5)「富士山だけでない 次に噴火するのは日光・白根山か男体山」(週刊女性 2014.10.21)だ。

これから予測すると、富士山、箱根山、日光・白根山、男体山、草津・白根山そして御嶽山のマグマ噴火が指摘されている。

それぞれの活火山に特徴があるが、3.11東北地方太平洋沖地震以降、直下あるいは周辺で地震活動が活発化している。

M9クラスの巨大な地震が発生した後、34年内に巨大噴火が発生する「経験則」があるが、その一つとしての御嶽山噴火は小さい規模で更に大きな噴火が危惧されるのだ。

そして予測が当たったという研究者は得てして亜流(?)の専門家のようだ。

あの三原山噴火で有名になった琉球大名誉教授の木村先生は、その著書で御嶽山噴火は「2013±4年」と予測し今回的中させた。その次は富士山噴火で「2014±5年」で5年以内に必ず噴火すると予測している。

私も慌てて木村先生が昨年刊行した「東海地震も関東大震災も起きない」を通販で注文したが、在庫切れで入荷次第発送するという。注文が殺到し在庫がなくなったのか。

予測は「何時、どこで、規模は」を当てなければならないと言うがこれは難しい。「何時」と言ったって私たちの感覚は1年後、5年後、10年後、あるいは今世紀中頃と想定するが、地球の歴史から考えると全ては瞬間なのだ。

「どこで」は古文書、地震考古学、津波堆積物調査、発生周期などから推定されているが指摘されている場所は過去の実績(?)もあり必ず発生するのだ。

それが「何時か」分からないから「巨大地震、富士山噴火予測:当たらなければ慰み、当たれば計り知れない大惨事(2014.9.21 ブログ掲載)」ということになるのだ。

現在、指摘されている活火山がどうなっているのか。気象庁の「火山活動解説資料(平成268月)」を読んでみた。

注目の富士山の活動は、東北地方太平洋沖地震、315日のM6.4の静岡県東部地震以降山頂付近にかけて地震が増加したが、その後は低下している。深部低周波地震は少なく、火山性微動も観測されていない。遠望カメラによる噴気も認められず、平成19年に発表した噴火警戒レベル1に変更はないという。

箱根山も、地震は東北地方太平洋沖地震以降の312日、13日、2013216日に活発になったがその後は低下、火山性微動も観測されず静穏に経過、噴気もおおむね50mで経過し噴火警戒レベル1に変更はないという。

日光・男体山 ここも白根山とともに
危険視されている
日光・白根山は東北地方太平洋沖地震以降、その周辺で地震活動が活発になり、20132月の栃木県北部地震で地震回数は上がったが、その後低下した。火山性地震の発生回数は少なく、火山性微動は観測されていない。噴気も地殻変動も認められず、平成19年の噴火予報に変更はないという。






草津・白根
2008.10.04撮影
草津・白根山は火山性地震が増加、地殻変動も認められ噴気ガスの成分も活発化を示す変化がみられるという。湯釜温度の上昇も見られたが7月以降は停滞しているらしい。63日に火口周辺警報を発し、噴火警戒レベルを2に引き上げた。要注意の火山だ。

気象庁は火山活動解説で噴火警報レベルに変更はないというが、週刊誌の記事を読むとそれぞれの専門家が、それぞれの理論(?)に基づき噴火の危険性を指摘している。

時々は気象庁の地震情報を見るが、これらの活火山の直下、周辺で地震が発生していることは分かるが発生経過を噴火と関連付けて考察することは素人にとってはなかなか難しい。

週刊現代(2014.10.18)によると、木村先生は富士宮の異常出水は「水噴火」だと言い、富士山噴火に関係するとみている。

それ以外に富士山周辺では大規模な林道崩壊、地下水の酸性化によるコンクリートよう壁の白色化、箱根山ではガスの噴出の広がり、草木の枯れが目立つという。

御嶽山の噴火も今回は水蒸気噴火だったが、近い将来マグマ水蒸気噴火、マグマ噴火へ移行する危険もあるというのだ。

御嶽山噴火が、3年前の東北地方太平洋沖地震によって始まった1000年ぶりの「大地動乱の時代」の幕開けなのだ(サンデー毎日 2014.10.19)。


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