2014年10月17日金曜日

気象庁火山情報:これらを見てどうすれば不測事態を回避できるか

火山登山者向け情報提供
気象庁 HPより
気象庁の火山情報をみて、どうすれば不測事態を回避できるか考えたことがあるか。御嶽山噴火事例から噴火警戒レベル1でもわずかな前ぶれだけで突然噴火することもあることが分かり活火山への登山は危険との背中合わせなのだ。

識者は、「情報を集めるも100%信じてはいけない」というし、山岳ボランテイアは仕事前に情報を集めるようにしているとも言う。

でも、最終的判断は各個人がするようになるが、気象庁の火山情報だけでは判断が難しい。

私も群馬県安中市の磯部温泉に長く住んでいたが、北には榛名山、赤城山、西方向には噴煙を上げ続ける浅間山が見える。浅間山は噴煙を上げているが噴火警報レベルは1(平常)で今は富士山や箱根山と同じだ。

榛名山は以前に火山性微動があったと新聞に出ていた事があり活火山だと分かったが、頂上の景色は火山噴火で出来た風景だ。赤城山も同じで気象庁の情報では噴火予報(平常)になっている。何の危険を感じず、心配もせずに車で行く山なのだ。

そして噴火が危険視されている日光・白根山、蔵王山、十和田湖などと同レベルなのだ。

参考までに気象庁の出す火山情報類をHPから当たってみた。

全国の活火山 火山の状況
に関する解説情報第12号
気象庁 HPより
「全国の活火山 火山の状況に関する解説情報第12号(平成26年10月8日16時00分)では、主な火山活動の状況として御嶽山、桜島、口永良部島、西の島、草津白根山、阿蘇山、霧島山、諏訪之瀬島、蔵王山の現状が紹介され、約120の火山が噴火警報、噴火予報等で分類されている。

「火山の状況に関する解説情報」では状況解説と発表日時、噴火警報/予報とキーワードとして噴火警報レベル、火口周辺危険、平常などを知ることが出来る。

火山性地震などのデータも知りたければ「週刊火山概況」を見れば噴煙の高さ、噴火活動、火山性地震、地殻変動、ガス濃度なども知ることが出来る。

「平成26年9月の地震活動及び火山活動について」報道発表資料でも解説している。火山活動状況は他の資料でも同じだ。詳細については「地震・火山月報(防災編)も参考にせよという。

内容は大体同じだが、記述の差があるのでいろんな情報を当たることが大事だ。

たとえば、今心配されている蔵王山では、「火山の状況に関する解説情報第12号」では、火山性微動が発生、8月以降地震活動高まり今後の火山活動の推移に注意と記してあるが、「週間火山概況」では、日によって湖面白濁、変色あるが地熱はみとめられない。2回火山性微動があったが震幅幅は小さく継続時間も短かった。傾斜計がわずかに東あがりの傾向が見られたが、地殻変動に変化なし。8月以降、火山活動の高まりが見られるので今後の推移に注意という。

いろんな情報を当たって見て最後は自分で判断するしかないが、素人には難しい面もある。

やっぱり最後は活火山を監視している地方気象台に確認することではないか。

気象庁のHPでは言えなかった本音を担当者が聞かせてくれるかもしれない。

たとえば、御嶽山の場合、「噴火警報レベルは1平常だけど火山性地震、微動も回数は減っているが観測されている。噴火するかどうかは予測できないが、山頂など危険な火口には近寄らない方が良いのではないか」とアドバイスされただけでも登山に注意し今回のような不測事態を回避できたかもしれない。

何もなくて突然にと言うことはないはずだ。わずかな変化をどう理解するかが大事ではないか。

0 件のコメント: