2016年6月8日水曜日

傷口を広げる舛添・都知事、メデイアも都民も「辞任」発言を待っている

舛添知事の起死回生策だった精通した第三者である弁護士による調査結果も失敗に終わり、傷口を広げる事になり、メデイアも都民もみな「辞任発言」を待っている状態になってきた。

政治家として自分の言葉で説明すべきだった「政治とカネ」の不祥事を第三者である弁護士に任せっきりにして自分は本心かどうかは分からないが謝罪の言葉だけだ。それも何かを読んでいる様子で誠意が見られないと反感を買っている。

調査結果も「違法性なし」「不適切」で線引きされ、「違法の疑い」もなかったことは、舛添さんは「全て黒というわけではない」と言っていたが黒も見つかっていないのだ。

おまけに木更津のホテル宿泊で会議を行った事に関して会議出席者に出版社の社長が上がっていたが、その社長との事情聴取はやっていなかったことで調査の不備をさらけ出した。

弁護士が「相手先を聴取する価値がそんなにあるのか」と気色ばんで記者の質問に応じていたことは悪印象を与えてしまった。

弁護士は被疑者の依頼に応じて被疑者の疑いを最小限にすることによって報酬を得ている輩である。おまけに被疑者との秘密保持も重要になってくる。積極的に舛添さんの不利になるようなことを暴き出すことはできない。

都議会の質問で木更津での会議出席した相手方の公表を迫られたが、舛添さんは頑なに拒否した。「相手のこともありコメントを差し控える」というのだ。でも相手方が了解すれば名前を公表することが出来るがそういう努力をしたのか。

更には、舛添さんのピンチに出くわしてどうして名乗りを上げていないのか。結局は、そういう人間はいなかったと言うことか。

知事公用車の乱用も当初は「ルール通りで問題ない」と言っていたのが、なぜ誤解を招くので改めるというのか。都知事について「慢心になっていた」というのが本心か。211万票の民意がそういう態度に出たというしかない。

高額な都市外交は他の自治体の知事も呆れかえる程だ。2回の外交で1.2億円とは驚く。都市外交の重要性は分からないわけではないが、成果の報告がない。物見遊山の様子しかテレビでは報道されない。ブロードウェイの必要性を感じたと言うがもっとマシなことはなかったのか。

おまけにリオ五輪関係では海外出張に数回に分け12億円も予定しているというニュースも流れた。次回開催地の東京都知事だから大事なイベントだろうが又、大名行列でもするつもりなのだろうか。

その東京オリンピック関係でも、森さんは開催に2兆円かかると言っていたが、舛添さんは3兆円とも言っていた。そんな中から都の負担はどのくらいか分からないが、国に言わせれば「開催地は東京都だ」と負担を強いられることはわかりきっている。

知事としてはビッグイベントを主催する事は自己満足も良いところだが、後の負担を強いられる都民に取っては貯まったものではない。

舛添さんの都知事としてやって来たことは、いい加減この上ないことだ。

ところで。,舛添さんの[政治とカネ]で問題になっているほとんどが参議院議員時代の政治資金収支報告に関するもので都議会として問題にするには無理筋で、寧ろ都知事としての資質を問うことになる。

そうなると推薦か公認したか忘れたが自民党、公明党の責任問題になる。自らの責任を棚に上げての追求には無理がないか。

自民党議員の都議会での追及に一見厳しさも見えるが、ポーズだけかもしれない。

皆、舛添さんの「辞任」発言を待っているのだ。ここで辞任しなければ都政に支障を来すし、舛添さんの傷口は広がるばかりだ。もう次期はないのだから潔く辞任すべきではないか。

オリンピックや政党のご都合で今後の都政を牛耳られてはこまるのだ。

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