2016年6月8日水曜日

舛添さん 逃げ切りか:「どうなるの 入れちゃったのよ」

舛添さんは政治家として自分のやったことを自分の言葉で説明しなければならないのに、卑怯にも自分の雇った第三者である弁護士に説明し、その弁護士が忖度して「違法ではない」「不適切」と「違法判断」を除外した調査結果を公表させた。

舛添さんの「政治とカネ」疑惑のニュースを見ながら「どうなるの 入れちゃったのよ」という。テレビ画面でも都議会の公聴に駆けつけた年配の男性も「入れちゃったんですよ」と苦笑いし責任を感じているようだ。 

厚生労働相もやり、オリンピック、福祉などにも力を入れると言い、自民党の公認(?)も得ており、都政の安定性を願って211万人の有権者が投票したのだ。

しかし、舛添さんの政治家としての資質は自民党政権で厚生労働相をやって人気が出て来たことは確かだが、人望はなく、週に1回、親の介護といって帰郷していたことを売りにしていたが親族の反論、自民党離党、新党結成、解党時の政党交付金問題、そして都知事選出馬の経緯などを勘案するととてもじゃないが都知事としての資質はなかったことになる。

自民党もタダでは公認(?)しない。当然に自民党の公約を丸呑みさせた。だから待機児童、福祉などを訴えても知事になってからは一度も施設の見学はせず、美術館には39回も言ったという。押しつけられた公約など関心がなかったのか。

先の都知事選では元・日弁連会長の宇都宮さん、元総理の細川さんも出馬した。それぞれが100万票近くの得票を得たが211万票の舛添さんには勝てなかった。舛添さんは自民党公認と対抗馬の人気度で勝っていたのか。

その舛添さんの「政治とカネ」のスキャンダルが明るみに出たのだからメデイアは騒ぎ、都民も驚いた。出てくる事例は余りにもみっともない政治資金規正法のザル法を最大限に利用した「公私混同」の何物でもなかった。

疑惑が出ると「政治活動」と言えば法には触れないことは皆知っている。おまけに「政治とカネ」のスキャンダルは議員時代のもので、都知事になってからは宿泊代、公用車の乱用、会議そして私用の買い物の疑いなどで質問はそこに集中する。

莫大な資料で第三者の調査にどのくらい時間が掛かるか分からないと言っていたのが、6日の公表だからどの程度真剣にやったかは分からない。

おまけに、第三者の弁護士とはいえ舛添さんが依頼し費用は私財から払うという。これでは犯罪の疑惑がある被疑者が雇った弁護士だ。当然に依頼者を守る立場にある。だから報酬を得られるのだ。

テレビドラマで弁護士が「真実が知りたいのだ」と言って被疑者に不利な事を調べるシーンがあるが、噓だ。

だから調査結果も「違法性なし」「不適切」の線引きばかりで「違法」「違法の疑い」など皆無だった。

記者会見で記者から「関係者に実際に聞き取り調査したのか」と聞かれた弁護士が毛色ばんで「聞き取りに何の価値があるのか」と反論していた姿は、舛添さんの立場を更に悪くしたのではないか。

舛添さんは議会関係者にも第三者の弁護士に報告させたようだ。本来であれば「この事案は、こう考えたが第三者の判断はこうだった」と自らの口で説明するのが政治家としての立場ではなかったのか。

舛添さんは、今回のスキャンダルを法に精通しないメデイアや有権者の人民裁判で辞職に追い込まれることを極力避けたいのだ。だから精通した第三者の判断が必要だったのだ。

あれだけ屁理屈を並べて無理筋の説明をし、益々泥沼にはいっていく状況をまわりの者が危惧して作戦変更になったのだろう。

いずれにせよ立場は悪くなるばかりだ。それだけスキャンダルの内容が稚拙でまともには説明できぬ所に問題があるのだ。

メデイアも都民も「辞職」の言質をとるまでは、舛添さんとの抗争が続くだろう。これまでになると舛添さんの次期はない。傷口を大きくしないうちに決断すべきではないか。

議会の代表質問でも、都政に関する質問は局長が指名されている。舛添さん抜きの動きだ。

都政は知事の如何よりも70点は取れる行政が出来るようになっているのだと中央大の佐々木先生は言ったことがある。そして今の点数を50点とした。舛添都政は落第点なのだ。


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