2018年4月29日日曜日

南北首脳会談(3):一番のシーンは「徒歩の橋」での2人だけの会談だ

テレビが伝える「徒歩の橋」での2人だけの会談

今回の南北会談では記念になる数々のシーンが演出されたが、私が一番注目したのは境界線が通っている「徒歩の橋」での2人だけの会談だ。メデイアによると眉間のしわを寄せ、手振りを交え、飲み物にも手を付けなかった程真剣な会談だったようだ。

この場面が一番核心になる話が出来た場面だったのだ。

29日の午後、安倍総理が会見し文・大統領から連絡があり拉致問題を話したという。詳細についてはこの場では言えないとしたが何らかの金委員長の考えを得たのだろう。

日朝問題は重要な課題だ。南北融和策としてオリンピックへの統一チーム構想は東京オリンピックでも出てくる。さらに制裁解除、経済支援という段階になると日本からのカネが期待される。日本外しは出来ないことを説得したのではないか。

眉間にしわを寄せた場面もあったと言うからには拉致問題もこの場面だろう。

更に板門店宣言では曖昧になっている「朝鮮半島の非核化」の真意と具体的進め方だ。在韓米軍をどうするか、核開発は止めても核保有国は継続するのか。ミサイルもアメリカまで届く性能のモノは止めてもそれ以下の性能のモノをどうするのか。これは日本ばかりでなく、中国、韓国、ロシアにも言えることだ。

そして中国、ロシアとの関係もあるだろう。急遽中朝会談を実施し中国の支援を得ることが出来たが、ロシアとの関係は金王朝を築くきっかけにロシアがあるのだ。

肝心な事は「徒歩の橋」で話し合われ結果はトランプ大統領に伝えられたはずだ。

トランプ大統領は表面上は成果を願っているが詳細は厳しいとみているのではないか。楽観論と慎重論が入り乱れた米朝会談前夜だ。


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