2018年4月29日日曜日

南北首脳会談をどう見る(2):米朝会談への橋渡し、後はトランプ大統領次第か


27日の南北会談をどう評価するか、米朝会談への橋渡し、板門店宣言はお互いに朝鮮半島の問題を整理しただけで後はトランプ大統領次第と言う訳か。文・大統領は会談成果に舞い上がるが第一歩を踏み出しただけでこれから長い交渉事が進む。米朝会談が失敗すれば圧力は最大限になろうが、過去には失敗した例も有り余談は許さない。

新聞報道によると、トランプ大統領は「北朝鮮の問題の解決は私の責任」とまで言い出した。特に非核化は南北会談でははっきりせず、トランプ大統領の直接交渉になる。

金委員長は「朝鮮半島に非核化」と抽象的に言うが在韓米軍も含まれるのか、北を核保有国と認めるのか。トランプ大統領にとっては難題だが米朝会談が行われると言うことは水面下である程度の了解は出来ているのか。それとも今後の課題になっているのか。

南北会談では決められない内容を含んでいるのだ。

更には米朝韓だけの問題ではない。隣接国の日本、中国も含まれるし北朝鮮に金王朝を樹立させたソ連の意向もあるだろう。北中韓vs米、北中韓露vs米の構図のようだが日本も含めた6者協議が基本ではないか。

心配なのは、世界の平和は中露vs米国の構図で失敗する例が多いことだ。国連常任理事国の事を考えてみよ。

北は口うるさく制裁強化を訴える安倍総理、拉致問題解決を主張する日本を煙たがり「日本外し」を画策するだろうが、大間違いだ。

南北融和の象徴としてオリンピック統一チームを提案したが、IOCバッハ会長を通じて東京オリンピックにも参加を希望している。でも日本には拉致問題を解決しろという大きな問題を抱えている。先日、小池都知事がその点を指摘していた。スポーツを根拠に北がごり押ししてくる恐れはある。日本の姿勢が問われるのだ。

また、制裁緩和、経済支援が北の大きな課題になるだろうが、日本に「カネを出せ」と言ってくることも考えられる。トランプ大統領はそこのところを考えているのか。日本はカネだけ取られて何の得策もなかったことは歴史が教えている。

しかし、南北会談の成果に疑問を投げかけるメデイアも「新しい朝鮮半島の歴史の始まり」である事に間違いはないという。確かだ。

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