2018年5月31日木曜日

評価されない党首討論:こんなにしたのも国民ではないか


久しぶりの党首討論も評価されない。野党は「攻め不足」と批判されるが安倍総理の「はぐらかし答弁」に野党は打つ手がないのだ。それもすべて国民のせいではないのか。

野党を盛り立て政権を監視、揺さぶることもできない。「正論」に対して嫌悪感を高める永田町、自民党政権を維持する国民の姿勢に問題があるのではないか。

立憲民主党の枝野さんが「モリカケ問題の本質は「国政の私物化」にあるのではないか」と安倍総理の友人に対する利権誘導、職権乱用を問いただすと安倍総理は「私や妻にこの問題をもっていこうとするから本質がそれていく」と反論した。

どういうことか。何を考えているのか。モリカケ問題は友人への利益誘導、職権乱用があったためではないのか。安倍総理の存在が規制改革特区、戦略特区構想に悪影響を及ぼし国政の混乱を招いているのではないか。

「文書改ざんはシステムの欠点」という。安倍忖度行政が安倍総理を守るために公的文書で不都合な個所を変えたり、廃棄したと嘘答弁させた。野党の追及が続くので仕方なく調査したら「個人のPCに保存されていた」という。

常識では考えられない状況を安倍官邸、財務省は作り出しているのだ。

全体が45分間という短い時間内にかろうじて野党第一党の立憲民主が19分、いつもいい質問をする共産党がたったの6分、これで安倍総理が「はぐらかし発言」をするのだから内容はない。

野党の多党化が討論の実態に影響している。時間がないので十分な討議はできず、納得のいかない安倍総理の答弁だから他の党も同じ質問を繰り返し、与党から「質問は尽きた」と安ど感を表明する。

メデイアはこぞって野党は工夫が足りない。攻めきれなかったと批判する。そうではなかろう。安倍総理の姿勢の問題だ。何とかはぐらかして時間をつぶそうとする。

メデイアが不満であるなら独自に追及すればいいではないか。メデイアも安倍官邸の圧力に屈して追及が甘くなっているではないか。野党は質問内容をメデイアに頼っているところが大きい。

国会の国政調査権も多数議席の与党に反対され十分な成果を出せていない。

今までで党首討論でさすがと思ったのが民主党政権時の野田総理だ。民主党政権の失政もあって「いつ解散か」が課題になっていた。当時野党の自民党の安倍総裁も党首討論で「いつ解散するのか」と野田総理に迫った。

野田総理は「約束してくれるなら明後日解散します」と応じた。安倍総裁は「まさか」と思ったのだろう半腰で「本当ですか、解散ですか」と確認したほどだ。野田総理のほうが落ち着いて貫禄があった。

なんといっても時の総理のほうが優位なのだ。

その約束が政治改革だったかどうか忘れたが、のちに国会審議で質問に立った民主党の野田さんが「総理は約束を守っていない」と批判したほどだ。

野田さんは「政治を前に進める」をうたい文句に総選挙に打って出たが、民主党政権の信用はがた落ちだった。当然に惨敗、政権を渡す結果になった。野田さんは民主党議員から「党を潰した」と批判されたが、民主党員も本質を分かっていなかった。

でも野党各党の得票数の割合を見ると結構奮闘していた。選挙制度の不備で獲得得票割合以上の議席数を自民党は獲得できたのだ。

一強独裁安倍政権の好き勝手な政局運営から脱却させるためには安倍総理を政権の座から引きずり落とさなければならない。

自民党の政党支持率は33%、安倍政権の支持率も40%前後で国民は自民党支持だ。

何とかして国会での議席数を拮抗させることができないか。安倍総理に緊張化を持たせることが今重要なのだ。

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