2023年11月18日土曜日

今日の新聞を読んで(646):日中首脳会談、どの点に成果があったのか 

 いったい中国とどう付き合えばいいのか。中国の経済圏拡大に一帯一路に賛意を示し安倍訪中、いまだ実現していない習主席国賓待遇での訪日、そして一帯一路に対抗すべき「開かれたインド太平洋」構想を打ち出す。この構想に米国が乗ってきたか。

野田政権時に尖閣諸島を国有化したために中国は自分の領土だと維持管理のために尖閣への公船による領海侵犯の頻度が増す一方だ。

これに台湾問題が絡んで、中国の弾道ミサイルが日本のEEZ内に落下、最近は調査のためかEEZ内にブイを設置、日本が撤去を要求するも中国はその気がない。フィリッピンは自ら撤去したというのに。

殿をどう見ても中国との関係は悪化するばかりで、福島第一原発の「処理水」放出ではピークに達するか、水産物の全面禁止まで拡大した。

「処理水」問題では中国の原発放流水が異常な濃度で放流されているにもかかわらず、それには触れず、「処理水」を「汚染水」という。「汚染水の表現を改めろ」と駐日日本大使が抗議したが、何を思ったのは日本政府はその大使を更迭した。中国に対する弱腰の表れだ。

習主席はb会談でも「汚染水」と表し、国際公共利益にかかわることだという。しかし一歩前進として専門家レベルで科学に立脚した議論で合意したが、先に「汚染水」は「処理水」と発言した専門家が粛清(?)された。

岸田総理は水産物の全面禁輸の即時撤廃を要請した。会談では対話を通じて問題の解決を図るというが、日本漁船が取った水産物は禁輸で中国漁船が取った水産物はOKとはどういおうことか。科学的根拠なおない。

中国が多くの出資をしているIAEAの言うことを信用せず、自ら参加しようとしているのか。

台湾問題は有事の際は日本にも影響があることは明らか。国際社会で極めて重要なのはわかるが、中国は中日関係の基礎をゆるぎないものにしろと言う。口出しするなということか。

尖閣諸島への中国の関与は深刻な懸念事項だ。最近はEEZ内にブイまで設置された。日本政府は撤去を要求するがその気はない。何故フィリッピンのように自ら撤去しないのか。中国はそこを見抜いての行為ではないか。

お互いに戦略的互恵関係を確認し合ったというb。これは胡錦涛さんの時に安倍首相が言ったこと。両国が友好関係にあったときのことだ。今は敵対関係にある。

これをきっかけに尖閣諸島への侵犯が減れば成果があったと言えるがおそらく期待はできないだろう。

しかし習主席と会談の機会を今後も持てることができたとしたら、政府や事務レベルでの接触も増えるのではないか。習主席の意向を無視しての接触は彼らにとっては危険なのだ。そういう意味では成果といえるか。




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