18日の移動自粛制限が解除になった途端に週末の人出が多くなった。コロナ前には及ばないが6~7割は回復したという。観光地、旅館、繁華街、デパート、海岸、夜の街などテレビに映る光景を見ると「大丈夫か」と心配になる。
インタビューでも「久しぶりにストレスの解消になった」、「楽しかった」「それでも人出の少ないところと思ったが、意外に多いのには驚いた」、ビジネスでも「人と会っての情報は重要」、単身赴任者は「久し振りの帰省」という。
観光地の旅館も精いっぱいの安全対策をとって待ち受けているが、客足の戻りは鈍いという。飲み屋はテーブルも混んで「久し振りに楽しい」というが2mを確保していない。夜のクラブはフェースシールにマスクでは調子が出ないとママは困っている。老舗の店はしめたという。「人生の無駄な時間も必要」というが一時の快楽を求めてのことだろう。
そんな時でも第2波の再感染には気を遣う。久しぶりの楽しみも「第2波」の声が聞こえる。
相変わらず、東京の新感染者数はニュースだ。今までしょっちゅうテレビに顔出ししていた小池知事も20秒ほどで、20~30代に多い、夜の街関係者、感染経路不明者の解説をする。都知事選も告示され他の候補者との公平を保つためにのテレビ局は制限しているのだ。
ここ1週間の感染者数は、27,16,41,35,39,35,29人で計222人、累計感染者数は5812人で中野先生のいう流行予測モデルでのK値は0.038で目安の0.05をクリアーしている。
これだけの人出だと中には感染者も交じり月末の感染者の動向に注意だ。マスク、手洗い励行、できるだけ人出を避けていれば自然に収束に向かうのか。
そうでなければ第2波の出現だ。アメリカ、ヨーロッパでは経済活動再開した地域で感染拡大が見える。アメリカでは高速道沿い、海岸沿いで目立つらしい。日本も例外ではない。
新型コロナ対策では「新しい生活様式」が唱えられている。ソーシャルデイスタンス、会話を控えるなど「人の心」を置き去りにした生活だ。
大事なのは「一人で数時間楽しめる」趣味を持つことも大事だ。
県境をまたぐ機会を減らすことも大事だ。旅行も近場を狙う。マイクロツーリズムというらしい。今までの日本の旅行者は海外からの観光客が20%、国内旅行が80%という。だから旅館、ホテルも海外の観光客目当てでなく日本人の国内旅行を重視する経営が必要になるという。
新型コロナウィルスでなくなっていく職業もある。夜の街の飲食業、ナイトクラブ、ホストクラブなど安全対策が取りにくく本来の接客ができない業種は淘汰されるのではないか。
スポーツも7月1日から観客を入れるらしい。クラスターが発生しなければいいが。
1人が2.5人に感染させると仮定し、10万人の集団に入っていくと何もしなければ日に15000人が感染するという。接触を5割削減すると1400人になるそうだ。
ストレス解消、快楽を求めるのもいいが、公衆衛生には特段の注意が必要だ。新型コロナウィルスは消滅しているのではない。「気のゆるみ」の中に生存し続けているのだ。
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