2020年6月2日火曜日

自民党議員よ 今こそ「一隅を照らす」人間にならないか、安倍、二階でいいのか


自民、公明の与党議員さん! 伝教大師・最澄のいう「一隅を照らせる」人間といえるか。国民一人一人が今いる自分の立場で何をすべきか、何をすると最善の行為になるか。しっかり考え行動する人間こそ「国の宝」という教えだ。

6年以上という日本の憲政史上最長を誇る(?)安倍一強政権を支えている実績を強調されると本当にそうかと疑問がわく。安倍総理を最善の首相と評価してのことか。それとも長く政権の座にいることによる利権をわがものにする特典しか興味ないのか。

野党つぶしに選挙を繰り返し憲法改正の発議ができる議員数を確保するも野党はうだつが上がらず停滞を続ける。これで民主政治といえるのか。国会で安倍総理は「あの悪夢のような民主党政権・・」と皮肉っているが、今安倍政権も新型コロナウィルス感染拡大で「あの悪夢のような自民党政権」と言われそうな運命である。

「一隅を照らす」という言葉は修学旅行で京都に行き、比叡山延暦寺の根本中堂に入ると薄暗い中に「一隅を照らす」という縦長の看板を見ることができた(もう65年以上前のことだ)。大学を卒業して家族で京都旅行した時に三千院でもらったパンフレットに「一隅を照らす」の教えが書かれていたが、今になってその「教え」の大切さを痛感する。

さらに、上に行けば行くほどその大切さが必要になるのだ。

特に自民党の与党議員にその教えは通じていない。国会審議では安倍総理の個人的不祥事にかかわる課題も多く野党議員は真相解明に質問を続けるが、本人ははぐらかし答弁、与党議員は関係者の証人喚問などを要求するも自民党国対委員長はことごとく拒否する。なんの解決もなく時間ばかりが過ぎていく。

自民党、公明党の議員は、自分の置かれた立場で何をすれば最善の行動になるか考えているのか。何も言わず、トップの考えに従うだけでは「国の宝」ではない。

国有地を格安で払い下げ、証拠隠滅、公文書偽造は民主政治の根幹を揺るがす大事件であるが、いまだ真相に迫っていない。地検特捜部も早々と不起訴処分にし、特捜部長は地方の地検検事正に栄転した。

安倍総理の後援会が絡む「桜を見る会」その「夕食会」は公職選挙法、政治資金規正法違反の容疑がかかり法務関係者ら600人を超える人たちが地検に告発したが受理したとは聞かない。後援会活動の在り方が問題になる極めて重要な違反事案だ。

そして「黒川元検事長の定年延長」と「検察庁法改正案」での検察官の段階的定年延長、役職定年と特例規則は黒川さんを検事総長に据えて安倍総理の絡む疑惑事件を「不受理」にもっていこうとした政権の悪だくみが見えてくるが、ツイッターでの反対投稿で今国会成立をあきらめた。野党の国会追及で問題が明るみに出、国民の反対運動はツイッターという手段で断念に持ち込んだ。

この間、NHKの国会審議を見ると野党は国会審議でフリップまで用意し追及を重ねているが、本人や担当大臣はつじつまの合わない答弁で国会審議は紛糾、法務大臣の信頼性のない答弁にあきれ返るが、右往左往する担当大臣の答弁の変化に真相を知ることができる。

ところでこの間、与党である自民党、公明党の議員はなにをしたか。自民党国対委員長は野党側の要求をことごとく拒否、森山国対委員長は緊急事態宣言で外出粛が要請されている時期に国の鹿児島で「来週の国会運営」で記者会見をやっている。

その他の議員は何をしていたのか。組織のトップのいうことにただ従うだけの投票マシーンになっていないか。国会議員が一人一人何をすべきか、最善の行動な何かを考えていない。とてもではないが「国の宝」ではないのだ。

米中問題は難しい局面になってきた。安倍総理はトランプ寄りの姿勢を示すのか、日本の立場で主張していくのか。中国は計算高い国だ。直接アメリカとうまくいかないとみると日本を利用する。日本寄りの姿勢を示すことによりアメリカに圧力を加える。でも安倍総理は直接中国に対して日本の立場をはっきり言うべきだ。今は、習主席の訪日など考えられない。

国会議員こそ、「一隅を照らす」教えが大事なのだ。


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