2020年6月28日日曜日

東京都知事選で読売は「小池候補安定した戦い、他の候補は広がりを欠く」という


今回の東京都知事選は本当に盛り上がらないのか。新型コロナウィルスで街頭活動が制限されているようで、予告なしの実施だから有権者はそんなに集まらない。情報は送られてきた選挙公報が主だ。各候補者の公約を比較するのも大変だ。だから人気度、知名度での選択になるのか。

読売新聞(2020.6.28)に本社情報調査結果が掲載された。「小池氏安定した戦い、他候補拡がり欠く」の見出しだ。「小池氏優勢」「小池氏リード」という見出しではない。小池さんは現職だからいろんなことが選挙用に利用できる利点があり、一方他の候補は都政に実績が無いから有権者への新党は大変だろう。

東京都の有権者1100万人、投票率は盛り上がりに欠けるというから50%として、500万票を奪い合うことになる。ミーハー票も160万票あるらしい。だから知名度、人気投票の傾向もある。だとすると、実績を抜きにすると、小池さん有利だ。

しかし小池さんには問題もある。前回は自民都連、石原都政などを敵に回して攻撃に有権者の信用を得た。しかし今回の敵は「自分の4年の実績」になる。

だから威勢よく攻撃するわけにはいかない。守りの戦術だ。だから新型コロナウィルス対策をいいことに街宣活動は控え、ネット選挙に徹底するという。しかしネットで有権者の反応が分かるのか。

コロナ対策ではしょっちゅうテレビに顔を出し西村担当相顔負けの活躍(?)をした。ロックダウンで危機感をあおり、「東京アラート」「東京ロードマップ」「ステイホーム」「ウィズコロナ」、そして生活支援、事業支援では近隣自治体の知事も「東京の真似はうちでは出来ない」と言わしめたほど、選挙対策とも疑われる活躍だ。

しかし、国民は知っている。大阪の吉村知事の「大阪モデル」の方がまともであることを。そこを新人の熊本県副知事だった小野候補が「日本維新の会」の推薦で挑戦してきた。吉村さんと協力し東京都民の茶の間の浸透を図る。

小池候補は知事の仕事を続けながら選挙運動するというが、目的はテレビにちょくちょく顔を出すためだ。東京の新感染者数が50人を超えたというとテレビでその理由を説明、第2波ではないという。東京アラート解除後の感染者数が高止まりしていることで自分の判断が間違っていないことを言いたいのだろう。

告示前は頻繁に自民党を訪れ二階幹事長と会談後はツーショットで会見までやっていたので自民党推薦を取り付けたのかと思っていたが政党の推薦なしでやるらしい。今の安倍政権では自民党推薦でもマイナス効果と見たのではないか。

ところで選挙公報から各候補者の公約を有権者が重要と思う政策で比較してみた。

公  約
小  池
宇 都 宮
小  野
山  本
新型コロナウィルス対策
第2波への備え
東京版CDC
PCR検査、衛生資材の備蓄、医療サポート、ワクチン治療薬開発
医療の充実、補償の徹底

小池に同じ
データに基づいて科学的に、経済社会問題解決の視点も入れる
15兆円でコロナ損失の徹底的な底上げ
次のコロナ自粛に備える
高齢化対策、福祉
健康長寿で「シニアが活躍」輝く東京
都民1398面人の命を守る

地方との連携
多極分散社会
低廉な家賃で住宅確保
保育所、特養の増設、職員の殊遇の大幅改善
景気雇用
東京の経済を「新しい成長」へ
都民一人ひとりの雇用を守る
命をつなぐ生活保障
東京地方創生実現
総額15兆円で底上げ
地震台風防災対策
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防災減災、人間らしい避難者生活の確立
首都直下地震に備える
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五輪、パラリンピック
簡素化、費用縮減を進める
専門家と相談「中止」も
2024年に延期
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財政再建
都民ファーストで行財政改革構造改革
道路整備見直し
「身を切る改革」5割削減、行財政改革 
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都立公立病院

独立行政法人化反対


カジノ
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 計画中止
積極的に誘致
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今までの東京都知事を見ると知名度、人気者の知事は人気取りの大盤振る舞いをして財政危機に導くが、その後は優秀な官吏出身が能吏が選ばれる。

小池さんに1期目と同じことを繰り返させて東京都政がいいのか。東京都の役人は優秀なので知事がたいしたことが無くても7割は動くという。

新型コロナの感染者数も相変わらず多い。第2波も危惧されている。東京オリンピックがどうなるか。世界の感染者数を考えると「中止」の判断ではないか。そしてその後の財政再建、施設の維持管理、そして地下ずく首都直下地震への備え。

知名度や人気で選ぶ知事選であってはならない。

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