2020年6月20日土曜日

今日の新聞を読んで(366):河井夫妻の大型買収事件、その背後に安倍総理の「怨念」あり


河井夫妻が大型買収事件で逮捕されたが、その背後には安倍総理の溝手さんへの「怨念」があったのではないか。河井夫妻には出世の強い欲望もあり安倍総理に利用されたのではないか。

前法務大臣があろうことか大型買収事件で逮捕されるという前代未聞の選挙違反が起きた。その舞台は先の参院選広島地方区での自民2人擁立から始まり、現職・溝手さんが落選、変わりに新人の河井案里さんが当選した。

新聞報道によると、自民党が下野時代に溝手さんが安倍さんのことを「過去の人」と揶揄したことで安倍さんが溝手さんに強い怨念を抱き、報復を考えていたのだ。

そのチャンスが2019年の参院選でやってきた。先立つ2013年にも自民党の石破さんが幹事長だったときにも広島に2人擁立の話が出ていたが石破さんは反対したが安倍さんは強い意向を示したという。

今から思えば、溝手さん、石破さんは安倍総理の最大の敵で、溝手さんは落選され、石破さんは長く要職から去る日を過ごすことになった。

安倍総理の恐ろしい一面が見える。

河井案里さんを当選させるのに安倍官邸は1.5億円の軍資金を配分、選挙戦では安倍総理、菅長官が広島入り、岸田派の重鎮だった溝手さんは苦しい選挙戦を戦ったようだ。

選挙費用は以前3500万円と聞いていたが、今は5000万円、1.5億円は相当な資金で、ある議員は「短期間では使いきれない」という。

週刊文春がきっかけとなる車上運動員への違法報酬が問題になっているが、法定の上限1.5万円を守られていないのは常識といわれているのだ。違反があったとしても秘書どまりの事案として片付けられると思っていたが、議員、大臣トップまで追求される羽目になった。

週刊文春のニュースソースはどこか。溝手サイドか岸田サイドか。それとも責任を感じている広島の政界か。

検察の決め手は克行さんのPCに買収リストが残っていたことらしい。消去したつもりだろうが復元できた。100人に2600万円配布したらしい。疑惑が明るみに出ると焼却、廃棄が当然だ。小渕優子さんの後援会はPCHDにドリルで穴をあけ復元不能にした。

安倍自民党は戦々恐々ではないか。河井夫妻の逮捕では終わらない。1.5億円の原資の追求だ。安倍総理、安倍官邸、自民党がどう動いたのか。検察はやる気満々か。

最近、検察は国民の信頼を損ねるばかりだ。

安倍総理、安倍政権が絡む不祥事の告発も東京高検元幹事長の黒川さんが握りつぶしことごとく不起訴にした疑いがある。そのため黒川さんを「守護神」にしたい安倍官邸は黒川さんの検事総長人事含みで定年延長という荒手を繰り出したが「賭博マージャン」で断念した。

河井さんへの1.5億円、安倍総理自身の後援会活動の公選法違反、政治資金規正法違反疑惑にかかわる「桜を見る会」は600人に及ぶ識者の告発を受けている。東京地検は「受理する」のかどうか。

新しい検事総長になる検事長も「検察の信を取り戻す」と言ったはずだ。安倍官邸vs検察の今後に注目だ。

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2020.6.18掲載
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