2020年6月10日水曜日

小池さん都知事選出馬?(1):人気投票の面もあり「華」も必要、宇都宮、小野さんに対抗できるか

小池さんが都知事選に出馬表明すると、候補者が出そろったことになるか。都知事選は人気投票の面も強く「華」も必要だ。宇都宮さん、小野さんで対抗できるか。宇都宮さんは元日弁連会長で都知事選は3回目、一回目は90万票とった実績があるが、前回は鳥越さんに譲った。一方小野さんは熊本県の前副知事で行政手腕もあり期待ができる。

選挙のたびに学歴詐称が指摘されている小池さんに比べ2人ともに学歴、経歴は立派で都政に変化をもたらしてくれることが期待できるが、有権者にはミーハー層が高く、人気投票の面もあり、「華」も必要で宇都宮さん、小野さんにそれがあるか。

しかし、政策手腕では小池さんの手法は「敵」を作ってやり込め同情と人気を得る手法だ。石原都政、舛添、自民党都連を敵に回し300万票を勝ち取った。しかし、今回はそうはいかない。今度は小池さん自身の政策の是非が問われているのだ。

現職の知事だから選挙用にいくらでも有利な政策が打ち出せる。新型コロナウィルス対応では他の自治体の首長がうらやむ事業支援、生活支援を打ち出し、石原さんらが蓄えた9000億円が底をついたようだ。

政府へも頻繁に顔を出し新型コロナウィルス対策で安倍総理の尻をたたき「やってる姿」をテレビで見せつけた。都知事選が控えていなければこうまではやらなかったのではないか。そういった意味では宇都宮さん、小野さんは後れを取っている感じだ。

豊洲移設問題は右往左往した。構造上の問題、地下水汚染、開業後の使いにくさなどから1年間見直しのため移転が延期されたが、結局は「豊洲しかない」ということになり、何だったのかという。逆に築地をどうするか、共存策が出てきたがどうなったか。

「希望の党」は挫折、「都民ファースト」をキャッチフレーズに政策に取り組んだが当初から支持していた音喜多さんらの都議が離脱、運営上問題があったのか。「都民ファースト」イコール「自分ファースト」と揶揄されるほどだ。

新型コロナウィルス対策でゆとりのあったと財政も底をつき緊縮財政へ進む。自分の人気取りでここまでやってしまったか。東京ロードマップもSTEP2だが、東京アラートのモニタリング指標では基準オーバーがみられ、感染者数も減ってはいないがSTEP3にもっていくらしい。これも都知事選対策としか思えない。

テレビで報じるのであれば、宇都宮さん、小野さんのコメントもとって比較報道すべきではないか。

東京オリンピックも1年延期になったが、その時点で「開催できる」保証はない。中止もくすぶっているのだ。さらに延期したために3000億円というさらなる出費がかかるが、都民の負担になるのか。小池さんはどうするつもりなのか。

宇都宮さんは専門家の意見を聞いて「中止」なら早く決め、税金の無駄使いをやめるという。小野さんお考えも聞きたいところだ。

小池さんは誰も敵に回すことができなくなった。今回は自分自身が敵なのだ。どう攻めていくつもりか。その点、宇都宮さん、小野さんは戦いやすいか。

小野さんは熊本県副知事としての行政での実績があるし、熊本地震も経験している。必ずや東京都でも役立つはずだ。

東京都政は優秀な官僚が多い。大学の教授に転身した人材も多い。知事が何もできなくても70%は官僚が都政を動かすことができるという。石原さんは週に2日しか登庁していなかったという。対抗馬に出馬した建築家の故黒川紀章さんは「私なら毎日登庁する」「知事の給料はいらない」を公約したほどだ。

ところが、東京都はミーハー層が3割ほどあるという。人気投票の面も大きいのだ。石原さん、舛添さん、猪瀬さん、小池さんしかりだ。青島さんはトップ当選し、選挙期間中は海外に行っていたという。それでも再選確実なのだ。

本当に適した人材かどうかは疑わしい。

さらに「華」も必要なのだ。首都の知事としてテレビで顔を売ることになる。だから知名度の高い人材が選ばれやすい。

他県の知事経験者が都知事選に立候補する例もあるが、ほとんどが落選だ。

石原時代に、「都は病んでいる」との訴えから宮城県知事をやった浅野さんが担がれて立候補したが、石原陣営は「東京のことは東京に任せろ」と排除した。

東京一極集中対策レポートを作成「高齢者は地方へ」と訴えた増田さんも知事経験者だったが「華」にかける面があり落選した。官僚経験者には「華」に欠ける面が大きいのだ。

宇都宮さん、小野さんに頑張ってほしいと思うが、どうだろう。













0 件のコメント: