2020年6月14日日曜日

今日の新聞を読んで(364):いいじゃないか「空振り」の緊急地震速報

2020.4.23の緊急地震速報
下記の関連記事を参照 上高地周辺で群発地震か

緊急地震速報は「空振り」の方がいいのだ。もし本当なら大変なことになるのだ。そう思わないか。

テレビを見ているとチャイム音とともに緊急地震速報が流れる。 「・・・に地震発生、強い揺れに警戒してください」、「津波の心配はありません」についで震源域、震源の深さ、各地の震度が流れる。

緊急地震速報が出ても東京に住んでいると震源が遠い場合は「揺れ」を感じない。寧ろ、居間のテレビが揺れだし10秒ほどで終わり、テレビ画面に地震情報が表示され、アナウンサーが情報を読み上げる方が多い。

緊急地震速報を流す条件が決まっているようだが、早い地震波P波から地震の規模、震源を予測し発表するのだから得られる情報が十分でないと震度に違いが出て「空振り」の要因になる。

しかし3.11東北地方太平洋沖地震では驚いた。「緊急地震速報」が流れるとほとんど同時にガタガタ建物が揺れだした。揺れる時間も長い。通常は20秒ぐらいで終わるがこのときは230秒ほど揺れた。震源域が広く、岩盤が割れるのに時間がかかったのだ。

東京でも駐車場に止めていた車が上下に揺れた。

「空振り」も多い。羽田で家族が出国するために車で荷物を運んで降ろしていたら3台のスマホ、携帯で緊急地震速報のチャイム音が鳴り出した。震源域は茨城県内だったと思う。フライトに影響するかと思っていたら問題なく飛び立ち一安心した。

「空振り」は歓迎だ。本当だったら大変なことになるのだ。朝日新聞(2020.6.13)「相次ぐ「空振り」緊急地震速報のジレンマ」によると、「空振り」を容認する意見が65%、ただ理由を知りたいという意見が85%だったという。同感だ。

地震予知も技術的にいろんな問題があり研究自体に問題を投げかけているが地震発生のメカニズムが分からないのに予知など出来ないという意見もある。でも研究者は日夜研究を続けているが、FM電波異状、大気中のイオン濃度の上昇で危険が迫っていると警告を発したが「外れ」たために世間から忘れられた。

「井戸水の水位」異変では研究者の間では認められた前兆だが、地震発生後に検証すると井戸水に異変があったことが分かる程度で予知には役に立っていないか。

緊急地震速報も、震源域は確かなようだが、規模までしぼることは出来ないらしい。今までは安全サイドに「空振り」ならいいが、危険サイドで「空振り」は大変なことになるのではないか。研究者の努力に期待したい。

県連記事

2020.4.24掲載
上高地周辺で群発地震?:長野県中部を震源とする震度1~3の地震が24回、巨大地震の前兆か

2020.6.6掲載
頻発する内陸地震:首都直下、海溝型地震が切迫か、それとも先か

2019.01.14掲載
首都直下、南海トラフ巨大地震 揺らぐ定説 願わくば「ゆっくり参れ}

2014.4.12掲載
巨大地震の前兆? 地盤沈下:GPS? スロースリップ? 井戸水変異?




0 件のコメント: