2020年6月23日火曜日

ボルトン回顧録(2):在日駐留米軍経費増額要求で日本政府は「ウソ」をついているのか


ボルトン氏の回顧録もトランプ大統領の出版さし止めも退けられ公の目に触れることになった。新聞は日本に対して駐留費の5倍増額要求を昨年から報じているが今回の回顧録でトランプ大統領の意向がボルトン氏から政府高官(谷内さん)に伝えたという。

一方、菅官房長官は22日の記者会見で「そういう事実はない」とコメントしたそうだが、「ウソ」だろう。おそらく正式な交渉は今後なのでいまだ正式には聞いていないということか。

すでに韓国、ドイツでは交渉が始まっているようだ。

韓国は5倍に50億ドルを要求され、拒否しているようだ。ドイツに対しても防衛費はGDPの2%を求められているがいまだ1%程度で不満らしい。米軍削減計画が持ち上がっている。その削減分を日本を含めたアジアの諸国に配置するらしい。

日本に対しては正式ではないとしても現在の25億ドル(2700億円)を80億ドル(8500億円)に引き上げたい意向だ。

帰国してトランプ大統領に報告すると、日本、韓国には「すべての米軍を撤退させるといえば効果的だ」といったそうだ。日本の自民党政権は日米安保同盟に頼り日本の安全保障、内閣支持率も維持できている。

そこのところを知っているのだ。別の新聞報道では日米同盟の話をしていた時、真珠湾攻撃を持ち出して嫌な顔を見せたという。安倍総理はトランプ大統領との友好関係を外交の武器と考えているようだが、トランプ大統領にしてみれば日本に対する認識はこの程度なのだ。

対米交渉は急ぐことはない。大統領選後に回せばいいのだ。

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