社会に埋め込まれ日常化していく災害がある。社会は災害が起きることを前提に回っているという(読売新聞2023.7.9 あすへの考 「科学技術が災害を忘却させる」「テクノロジーは、予測と言う形で未来に災害を見せる 科学史家瀬戸口明久氏)。ただよくわからないが災害とはあおのひどいイメージではなく社会現象とでもいうべきか。
例えば、「交通戦争」を挙げている。自動車の富裕台数が急増し、多数の死者を出す社会現象がおきて、道路や信号の改善、車の安全性向上で に加えて車が行き交う環境に人間が慣れたという。子供に危険を教え自分たちの生活を変えた。社会に受容され定着していく。社会に埋め込まれ日常化していく災害があるというのだ。
思うに、東京の交通渋滞を回避するために日本の起点と言われる「日本橋」の上を首都高が縦横に走る。おかげで「日本橋」の上は空がない。「これじゃまずいのでは」と首都高を解体し、地下に潜らせる工事が始まった。土木技術は未来の災害として環境破壊をもたらしたことになる。
巨大地震、津波災害も災害時は高所に移動したり、防潮堤を強化するが、そのうちに忘れ被災場所で従来と同じ生活を始める。先人が「ここから下の地域では家をつくるな」と警告碑を建てるがすっかり忘れている。そして同じような巨大な地震、津波に襲われる。
ところで保有率も90%に近く、超便利なスマホから「どんな未来の災害」が見えてくるか。
電車に乗れば多くの乗客がスマフォを捜査している。車の運転をしながらスマホを捜査し違反で捕まる運転手も多い。
手軽な通信手段、いろいろな機能をダウンロードできる。インターネットで情報収集、SNSで情報を発信、大画面ではタッチ操作ができる。
今は生活になくてはならない技術だ。ところが欠点も大きい。体調不良、ながら操作で危険、不正アプリで詐欺、個人情報の氾濫など挙げればきりがない。闇サイトでは海外から詐欺事件が横行する。
ある情報では、犯罪者ほど科学の最新の成果を迅速に取り入れるというし、新たな発明はプライバシーの侵害の概念を巻き起こすというのだ。」
スマホの社会現象からどんな「未来の災害」が読み取れるか。余りの便利さのあまり起きるべき災害が読み取れないのではないか。
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