哲学とは時代と人により扱う対象も異なり、 それに応じて研究の方法も異なる。これが哲学と他の学問と徹底的に違うところだ。新しい哲学はそれ以前の哲学によって立った地盤を根底から批判することが生じるという(現代世界百科大辞典 講談社 昭和47年)。
うまく使うか、誤って使うか。得体のしれないAI,生成AIの時代をどう生き抜くか。
政府は大学の設置基準を理科系優先にした。大学過剰時代を生き抜くために各大学は技術系学部、技術系大学に編成しなおし生き抜こうとしている。
逆に言うと哲学など人文系は軽視するのか。批判も多いが、私も大学教養学部(古い人間にとっては入学2年間は教養学部在籍だ)時代に哲学、心理学、社会学を履修しようと思ったが余りにも面白くなくて断念したが、今から考えると残念だった。いかに理科系が重視されようと社会人として活動するためには人文系は必須なのだ。
特に今、AI時代に人間関係をどう築いていくか。どんな社会感が必要ン青か。
読売新聞(2023.9.22)の「AI時代とは NTT会長×京大教授」の対談は難しいが参考になる。NTT会長の沢田さんは京大工学部、出口教授は京大文学部出身だ。「京都哲学研究所」を設立したという。
哲学という学問は社会に価値観を提案する役割を担っていたが、今その提案力が失われてしまった。
この京都哲学研究所を通じて新しい社会の在り方を考えていこうとするのだ。
これからのAI時代、m人間社会はどうなっていくのか。道徳は?倫理観は? 似たような考えの人間が集まりし好が極端化する「エコーチェンバー」のような状況にかからないようにするにはどうすればいいもか。
フェイクニュースも巧妙化している。偽情報対策はどうするか。社会の在り方に有用な提言を京都哲学研究所の役割に期待したい。
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