日本と欧米の経済はどこかに大きな違いがあるのか。日本をはじめ各国は同じ異次元の金融緩和で市場にカネを流していたが、インフレの傾向が出て緩和策を縮小し利上げを実施している。
しかし日本は 2%の物価目標を目指し、今3%台を維持しているが、物価と賃金の上昇の好ましい循環の芽がようやく見えてきたというが、2%の持続的安定的実現にはいまだ距離があると考え、YCCは見直すが金融緩和策は粘り強く継続するという。
日銀は実体経済より物価を低くみなし、低い金利水準をとっていたが、これからは賃上げ状況を見極め、賃上げと物価上昇の好循環を目指すらしい。
日米の金融状況を比較してみた。
日本 米国
長期金利 0.6% 4.5%
物価上昇 3.1~3.3% 9%から今は3%台
物価目標 2% 2%
神の手? 日銀の見えにくい手 市場の見えざる手
日銀の決定会合でYCCの見直しをしたと思ったら長期金利は0.6%台に、さらに1%の危険もあるという。
消費が伸び、企業の設備投資が伸び、資金需要が高まれば金利も上がる。物価が上昇すると金利も上がる。一方逆は金利が下がる。金利が上昇している時は企業は個人の借り入れ意欲が下がり結果として景気は安定、物価上昇を回避できる金利の変化による影響は様々だ。
米国のFRBは「市場の見えざる手」と戦っているが、日本は「日銀の見えにくい手」と戦っている。理解するのも大変だ。
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