2018年7月25日水曜日

安倍3選を支持する自民党員は何を期待しているのか


岸田さんの不出馬で国会議員の7割が安倍3選支持に回ったとメデイアは見ているがまだ支持に加わる派閥もあると言う。自民党員は一体何故、安倍さんを支持するのか。

そこが分からない。

確かに日本経済は回復している。個人消費の伸び悩みもあるが経済指標は好転している。政府の経済見通しも「緩やかな回復」基調と言うが、専門家の中には好景気の背後で「バブルの崩壊」が忍びよっていると警告する者もいる。

アベノミクスも当初は成果があったと見えるが、今は破綻の見方がある。ポスト安倍の候補者は皆「アベノミクス見直し」に言及していたはずだがその岸田さんも「安倍支持」に廻った。

雇用が改善しているのは確かなようで、アベノミクスの推進者の一人である浜田さんは「雇用が改善したのだからいいじゃないか」と言い出した。

「モリカケ」問題は安倍夫妻の悪巧みだ。国会の説明責任を国民の8割が果たしていないという。自民党は頑なに夫人を含めた証人喚問に反対しているが何を守ろうとしているのか。国会答弁で夫人を擁護する発言に終始する安倍総理に哀れさを感じるほどだ。

3選を果たしても「モリカケ」問題はつきまとう。これに官僚の忖度が影響し行政の公平性も害する結果になった。

対北朝鮮問題で安倍さんを支持する国民も多いと思うが、国内で強い姿勢を示しているだけで対北へのパイプがあるわけではない。小泉訪朝時外務審議官だった田中均さんが「独自のパイプを」と提言していた。

災害対応も被災地視察でパフォーマンスを示すだけで何時も後手後手だ。岸田さんの不出馬の理由に「災害対応」があったが、大変な時期に「赤坂自民亭」で安倍総理を含め幹部連中が酒盛りをしていた事実を党員はどう批判しているのか。

政治手法にも問題が多い。メデイアへの執拗な攻撃、野党潰しの政治手法、一強独裁での強引な国会運営は民主政治を踏みにじる物である。

これを後3年続けるのか。

安倍総理に寄り添ってどんな利得があるのか。主として大臣のポストだろう。大臣待機組が多く地元への顔も利かせたい。ほとんどがこの理由だろうが内閣改造は鬼門だ。

うまく行けば力を付ける事になるが、失敗すれば命取りだ。最近は大臣の失言、不祥事が多い。後任期は3年というと何かあったときは「死に体」内閣になりかねない。

誰が自民党総裁になっても大きな変かは無いだろうが、今言われている安倍政権への批判は安倍さんが退くことで大方は解決する問題だ。

自民党員はどう思っているのか。

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