2018年7月15日日曜日

クルーグマン教授曰く、トランプ政策は「振り回しの術」と「かんしゃく政策」だと


クルーグマン教授のトランプ批判が続く。トランプ大統領がふっかけている高関税貿易戦争を先には「振り回しの術」と言ったかと思えば今度は「かんしゃく政策」だと。

クルーグマン教授はそのコラムでトランプ大統領の高関税貿易戦争は「振り回し術」による「かんしゃく政策」で全ての人が被害を受ける事に気づいていないというのだ。

アメリカの対中貿易赤字5000億ドルでトランプ大統領は米国の利益を盗んでいると主張しているがクルーグマン教授は「クズ経済学」の言い訳だという。

対中、対日貿易赤字は安全保障上も問題があるとして鉄鋼、アルミなどの25%の高関税をかけて衰退する米国産業の活性化、雇用の創出を公約として掲げ圧倒的支持を得た。

でも中国は加工貿易の国で日本、韓国などから高度な部品を買い入れ組み立てて輸出する工賃を稼いでいるのが実体で、貿易不均衡は統計での問題なのだという(ク)。

これに対して中国は同規模の報復関税をかけると言うし、カナダも同調、ECも3000億ドルの報復を考えている。

米国を相手の水面下の交渉、「駆け引き」が続いているようだが、クルーグマン教授は貿易摩擦は「駆け引きではない」という。

駆け引きをやっているように見えるが、今までアメリカがリーダーとして築いてきた国際ルールを破壊し、国際法を軽視しているのだ。だから貿易体制は崩壊、世界貿易の縮小に向かう(ク)。

クルーグマン教授は全てが逆効果、安全保障には役に立たず、トランプ政権の政策は「かんしゃく政策」と言ってのけた。

もう「手を引け」と言うのだが政権内では誰も気づいていないと言う()

トランプ大統領の米国内での支持は相変わらず高いと言われているが識者には評判が悪い。国際秩序を乱し、米国が築いた国際ルールも破壊している。G7では保護主義を主張し先進国首脳と対峙している。G6+1の構図でクリミアの問題で制裁を受けているロシアを参加させろとまで言い出した。

先進国の秩序を乱すとその間隙を縫って中国が主導権を拡大するために挑戦してくる。既に経済援助と銘打って勢力拡大中だ。

そんなトランプ大統領に寄り添う安倍総理を世界はどう評価しているのか。国内で尾を引く「モリカケ」問題は出口が見えずつきまとっている。国会での追及を嫌がり外交に精を出している。近いうちに外遊中に内閣不信任案が出されるらしい。北朝鮮はあざ笑っている。

脱アメリカで独自外交の必要性が唱えられているが安全保障上は米国頼りしか方法はない。日朝会談などカネを積まない限り無理なのだ。

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2018.4.15掲載
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