2021年2月25日木曜日

総務省違法接待の罪と罰:懲戒減給処分? 贈収賄の可能性?

 

性懲りもなくまた、総務省の高級官僚が利害関係者である東北新社から国家公務員倫理規程に反する違法接待が明らかになったが、今回は事情が違う。菅総理が権威を築いた総務省で、その長男が勤務する業者が利害関係にあったのだ。 

誰が考えても贈収賄の疑惑を感じるが、総務省は甘い調査結果(?)から常とう手段である懲戒減給処分にした。倫理規定ではその上に停職、免職があるがどうして適用しなかったのか。総理自身も「大変申し訳なく、お詫びを申し上げる」と国民に謝罪しているではないか。 

減給処分にとどまらず停職、免職で責任を問うべきではないか。 

総務大臣が記者会見で「副大臣をトップに弁護士を加えた第三者委員会をせっちする」と言う。その調査結果を待たずに処分とはどういうことか。 

新聞報道などから考えると、一番の悪は菅総理だ。総務相当時人事などで権力を振り回したようだ。そして今も総務省に絶対的権力を持っているという。そして総務相当時大臣秘書官に何の経験もない長男を採用したのだ。 

親子して総務省内で権力を振り回した。その菅さんが総理になり、長男は利害関係にある東北新報社に就職し役員をしているのだ。 

悪の二番手は東北新社だ。長男がこの会社に職を求めたことを知らなかったと菅総理は言うが、創業者とは秋田出身同郷だ。政治的にも献金するなどつながるがある。 

東北新社が何故、総務省の高級官僚に接近したか。当時は衛星チャンネルなどの認可、更新などの時期で、何とか便宜を図ってほしいと思ったはずだ。特に週刊誌では「低画質チャンネル」で認可されたことに社内でも驚いていると報じた。 

接待、働きかけが功を奏した結果ではないか。60万円ぐらいの接待で成果が出るのだから菅総理の影響は大きい。 

3番手の悪は総務省の接待を受けた高級官僚だが、みっともない話だ。旧大蔵官僚の「ノーパンしゃぶしゃぶ」に比べればまだましな方だが、度重なる国家公務員の不祥事で節度を求められていることはわかっているはずだ。 

東北新社は「利害関係者ではない」と考えていたようだが、郵政省系で審議官だそんなことはありえない。自分が何のために接待を受けているかぐらいは考えたはずだ。 

それでも断れなかったのは菅総理の長男からの誘い、背後に菅総理の存在だろう。おそらく菅総理に押されて審議官などに出世しているのだ。

これらの4人の官僚の国会での答弁も二転三転している。いつものことだ。最後にとどめを刺されると白状するパターンだ。「記憶にない」とは悪だくみした官僚の逃げ口上だが、難しい国家公務員試験を受けた連中が最近やったことに「記憶がない」とはそんなに頭が悪いのか。 

新聞報道では2人の官僚は自分の分を負担したという。当然にこうあるべきだ。 

ところで、国民感情としては贈収賄などの刑事罰の適用がほしいところだが、どうか。罪状を成立させる条件を調べていないので何とも言えないが、東京地検がどう動くか。 

総理の首を取るにはいけないだろうが、検察の動きがなければ市民団体や法曹関係者の検察審査会への訴えがあるのではないか。 

菅総理への罰として黙ってはいられない。 

しかし、どういうきっかけで「文春砲」がさく裂したのか。文春が取材を始めたきっかけは何だったのか。郵政系をよくは思っていない総務省内からのリークか。だとするとまだ自浄能力はあるということか。

 

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