2021年2月3日水曜日

河井案里議員辞職:「やっと辞職」、でも本当の悪党は別にいるのではないか

 

広島選挙区の有権者はもちろん、全国民が待ち望んだ河井案里議員がやっと辞職した。最近まれに見る大規模買収事件、おまけに捜査段階で元農水相の収賄事件まで飛び出す始末で「いまどきこんな事件が」と驚くが、本当の悪党は別にいるのではないか。 

安倍長期政権による「たがの緩み」が出ているのではないか。

何故、広島で河井夫妻による国会活動が必要だったのか。選挙民の都合より自民党本部の都合だったのではないか。権力闘争も見え隠れする。

そして、今回の事件の発端はなんだったのか。当時新聞では車上運動員への過剰な費用が問題だったが、考えてみれば皆やっていること、それが何故河井陣営で問題になったのか。良い人材を集めるために苦労もあったようだ。 

そして地方の有力者、議員に巨額なカネが渡ったことが公職選挙法で言う買収に当たるのだが、その発覚の発端はなんだったのか。相手側陣営からのリークか。今回の候補は自民党本部推薦の河井陣営vs県連推薦の現職議員の溝手陣営だ。互いに仲が悪いしカネが動いていることぐらい知ってる人は知っているのだ。しかし今回は桁が違ったようだ。 

噂が広がれば週刊誌の記者も興味を持つだろう。おまけに自民党本部は河井候補、広島県連は現職の溝手さんだ。いくらなんでも自民党が2議席の確保など可能性はないと見ていた。 

河井陣営に安倍さんが付いた。溝手さんが以前安倍さんを批判したことを安倍さんは根に持っていた。安倍vs溝手は岸田vs菅という構図になり、安倍さん、菅さんが自ら選挙区に入り応援した。その映像はたびたび流れた。 

そして自民党本部からの爆弾が大きかった。1.5億円は河井陣営の支部に配られた。一般の候補者は1500万円だからその大きさが分かる。その中から約3000万円が買収に使われたらしい。ほとんどが夫である元法務大臣が指図していたらしい。 

選挙結果は、当選、無所属の森本さん329,782票、2位河井さん295,871票で次点が溝手さんで270,183票だった。25000票の差で河井さんが勝った。河井陣営は心底喜べなかった。事務所での万歳は控えたのだ。後ろめたさもあったのだろう。 

カネを受け取った市長、県会議員、市会議員など有力者が票集めに動いたために25000票の差が出たのか。カネが無ければ次点になっていたのか。ここが知りたいところだ。カネをもらったのだから票を集めないといけないという心境になったことに問題はないか。 

もし落選したら河井さんから追及される危険でもあったのか。市長を辞任した人、断りきれなくてもらった人、問題なので使わずに保管し後で返そうとした人など人間模様はさまざまだが日本人だ、票集めに奔走したことだろう。 

公職選挙法(買収)で有罪、辞職願を参院議長に提出し3日に認められたという。 

元々は安倍前総理が批判した溝手さんを憎み、選挙で落とそうとしたことが発端だった。そのために県連の意向に反して自民党本部が単独で候補者を立て、応援した。広島選挙区は自民候補が2位を倍以上の票で引き離していたので、2人当選も可能と見たのだろう。 

長期政権を支えた菅官房長官は今総理、安倍前総理の怨念(溝手さんへのうらみつらみ)がこんなことをしでかしたかと思うと関係者も気の毒にしか思えない。 

安倍さんこそ、政界から引退すべきではないか。

 

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