2021年2月24日水曜日

安倍、菅政権の正体見たり:規制緩和の下で家族で政治を食い物に

 民主党政権から政権を取り戻した安倍政権は妻の行状に振り回され民主政治の根源を揺るがす不祥事、今度は菅総理が長男に振り回され放送事業利権に絡む贈収賄事件に発展しそうな疑惑が出てきた。

世論調査で内閣を支持する理由に「他よりもマシ」が高率を占めるが、両政権の正体見たりと言う感じがしないか。

規制緩和、古い利権構造にドリルで風穴を開けると豪語しながら森友学園問題では国有地を格安で払い下げた事案は経過を示す公文書の偽造、隠ぺい、担当公務員の死亡、その妻が関係資料の公開を訴えるが政府は拒否だ。

加計学園の新獣医学部新設問題も総理案件として開設に配慮された形跡があるが、安倍さんの古くからの知人に利権を与えた結果になった。

安倍氏夫妻による行動が規制緩和と言う名の下で特異な人に利益を誘導したことになり、政治の公平さ、公明性に疑問を呈した案件になっ。

一方、今問題になっている総務省の高級官僚と菅総理の長男との「接待づけ」は、放送事業利権に絡み贈収賄の疑惑が出てきた。13人もの官僚が受けた接待は「公務員の倫理」に反する行為と言う。

安倍さんは「桜を見る会」その前夜の後援会による「夕食会」の政治資金規正法違反疑惑は公設秘書が責任を取り安倍さんは不起訴になったことを言いことに国会で虚偽答弁を謝罪した。

しかし、森友、加計学園事件では「関与せず」を主張し謝罪はなかったが、菅総理は国会予算委員会で平身低頭の謝罪一方だ。

民主政治(?)を標榜する日本でどうしてこういう事態が発生しているのか。

安倍前総理は自民党内の政敵潰し、野党潰しで一強独裁政権を築いた。自民党内で反対者は悉く潰し、自民党内は親安倍一色の状況をつくった。

その「驕り」は憲法改正も法制局長官を更迭し、閣議解釈をする始末だ。非伝統的金融政策と言われた異次元の量的緩和も日銀総裁を更迭し強行した。自分のやりたい政策を人事にまで手を出して強行したのだ。

菅総理は安倍政権時の官房長官時代から内閣人事制度を悪用に権力闘争の明け暮れた。勝つことに快感を得ていた感じだ。総理になっても政府の政策に反対する学者を排除すべく日本学術会議の人文社会系の6人の学者の任命を拒否した。

官邸の意向が強くなってくると中央官庁の官僚は忖度行政を始めた。安倍さんを守るために無理筋の答弁を繰り返す結果になった。担当閣僚をして「私には理解できない」と言わしめたほどだ。

一体こういう政治がいつまで続くのか。

この難局を菅総理がどう切り抜けることができるかだろうが、遅くとも自民党総裁選で菅総理に変わる人材が出てくるかだ。




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