2021年11月19日金曜日

小さな記事の大きな課題(54):国民感情に反する安倍元総理秘書の「不起訴」

 安倍元総理主催の「桜を見る会」前夜祭の後援会による「夕食会」で政治資金規正法違反容疑で一度は不起訴にした事案で、東京検察審査会が「不起訴不当」の判断を下し東京地検特捜部が再捜査していた。

その結果、会計責任者でホテル側からの領収書を後援会に送らなかった元秘書を「起訴猶予」、後援会の代表で領収書の保管義務者だった元公設第一秘書も「嫌疑不十分」とした。この秘書は前夜祭費用3022万円を記載しなかった件で100万円の略式起訴されていた。

政治資金規正法でのこういった案件は疑惑があっても正式な裁判になると公判維持が難しい。特捜部はそこのところを見ているのだろうが、元総理の案件として腰が引いているのではないか。安倍さんは現役時代に自分や後援会に責任追及が及ぶのを回避するために東京高検検事長人事で禁じ手を打っていたが失敗した。。

主権者たる国民にとっては不愉快な判断だろう。

国民の判断と検察の判断にギャップがあること自体避けるべきだ。こういう事案を何回も起訴し、不起訴になっても繰り返し、判例を変えていくことが重要ではないか。

必ず有罪となる事態になれば、国会議員も秘書連中も悪事を回避することになれば一歩前進ではないか。

ただし、検察特捜部に総理と戦う度胸があれば美話だが。

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