小さな記事の大きな課題（５３）：経済成長と財政健全化が両立する税制、 いつもの課題？

 

経済成長と財政健全化が両立する税制を見直すというが、そんなことは政府税制調査会では過去に何回も検討していることではないのか。どんなときにも問題になる政策だ。岸田総理が税制調査会に経済成長の実現と財政健全化の達成を両立するあるべき税制への議論を求めたという。1年ぶりという。

コロナ禍での政策、ポストコロナでの経済成長にはどうしても財政出動が必要になるが、今回の給付金問題でも「ばら撒き予算」の批判で自民公明は政策の調整を必要とした。 

また、財政出動はコロナ禍ばかりでなく政権与党は選挙のたびに人気取りで手形の乱発をする。来年は参院選があるから恐らくご他聞にもれないだろう。 

今回も両立する税制を見つけることが出来るのか。 

先に「新しい資本主義実現会議」が開催されたというが政策は従来の焼き直しで新味はなかったという。岸田さんは批判に答えて期待できないことは知りながら諮問したのだろう。

私は税制見直しによる再分配が必要と思うし、米国のステイグリッツ教授はアベノミクスでは格差是正と再分配が必要と指摘していたではないか。

最後は経済界の「太っ腹」に頼るしかないのだ。