2021年11月16日火曜日

ゴーン被告国外逃亡事件:読売新聞報道への弘中弁護士の名誉棄損を裁判所棄却

 会社法違反で起訴されたゴーン被告が長期の拘置から保釈されるために今までの弁護士を「無罪請負人」との評判の高い弘中弁護士に変えた結果、保釈が許可され、国外逃亡、関係者との接見禁止を確保するために弘中事務所の監視下に置く決定を裁判所がした。

しかし、何と言うことか、国外逃亡をやられてしまった。当然のことで弘中事務所の菅氏の不備が指摘されるとともに検察の反対を押し切っての保釈に批判が集中した。

読売新聞がそのことを検察側の発言として読売新聞紙上で意見、論評を記載したが、弘中弁護士は「名誉を傷つけられた」として損害賠償請求を東京地裁に起こしていた。

今回の裁判所の請求棄却の判断は正しいと思う。

弘中弁護士は「名誉を傷つけたられた」というが、どんな名誉か。「無罪請負人」という名誉なのか。

今回の事件では、ゴーン被告の行動は弘中事務所の監視下にあったはずだ。パソコンを使ったり、外部の人間と会うとき、通信も事務所で行うように決まっていたはずだ。

しかし、ゴーン被告の話でも逃亡の謀議も事務所でやっていたというから、監視下もあってなくいものだ。この事実は裁判でも認められていた。

逃亡には米国人2人が共謀したというが、計画は緻密だったし、ゴーン被告も監視の抜け穴を知り尽くしていたようだ。

逃亡の予行演習もされていた。

ホテルで関係者と落ち合い、新幹線で新大阪へ、そこから関西国際空港近くのホテルに入り十財に国外脱出の時に使用する大きな箱を見たその瞬間に「今日決行」を決断、まんまと成功したのだ。

今日の予行演習では誰にも知られず成功したが、これから東京に帰り改めて決行するとなると何が起きるかわからない。「今日決行」はゴーン被告の感が当たったことになる。

そしてレバノンからのゴーン被告のメッセージには驚かされた。

その後、逃亡防止のためにGPS装着などが検討されているようだが、問題もあるようだ。いったい誰が監視するかだ。

ゴーン被告の場合も弘中事務所では「いちいちやってはいられない」と言っていたはずだ。

処でゴーンさん! レバノンでの生活はどうか。新聞報道では大変らしいではないか。「こっち(日本)の水は甘いぞ、そっち(レバノン)の水か辛いぞ」になっていないか。



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