2021年11月9日火曜日

今日の新聞を読んで(505):甘利、海江田にみる小選挙区落選者の処遇の違い

衆院選挙で一番理解に苦しむのは小選挙区で落選した候補者が比例で復活することだが、さらに比例復活者の処遇の違いが気になる。

自民党の甘利・前幹事長は、小選挙区落選が濃厚になった時点で自民党幹事長の役職を辞退した。幹事長ともなれば選挙を指揮する立場だったが自らの落選では立場がないのだ。今後の党内活動を考えると当然の措置だったかもしれない。

一方、立憲民主の海江田さんも小選挙区で落選したが、比例で復活、今度は衆院・副議長で与野党合意されているという。

海江田さんは経済評論家として鳴らし、衆院議員になった。民主党政権時は経済産業相、一時は党代表の立場いあったのだから、小選挙区で落選したとはいえ、重要な人材であることは確かだ。

しかし、国会にあっては比例代表当選者は小選挙区当選者に比べて肩身が狭いようだ。テレビでコメンターを務める杉村太蔵さんが自民党比例でも最下位の方だった経験から非常に肩身が狭かったと述懐していた。

そういう立場で見られている比例復活者を副議長に据えることで東京選挙区の有権者はどう考えているのか。

甘利さん、海江田さんの処遇を巡って、いささか疑問を感じる次第だ。

 

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