2021年11月22日月曜日

アメリカよ 一体どこへ向かうのか:バイデン落ち目でまた、トランプ・フィーバーか

 先の米大統領選は何だったのか。共和党の現職トランプ大統領が支持を得ながら民主党候補のバイデン大統領が競り勝った。選挙制度の妙と言うか、トランプさんは大統領選に不正があったと、今でも敗北を認めないか。訴訟を起こしも分が悪い。退任際に「また、戻ってくる」と意味深長なコメント残した。 

そして今、バイデン大統領は就任時の支持率55%が人気が落ち41%に。迫る中間選挙では厳しい情勢が予測されている。 

確かに高齢(79歳)でテレビ画面でも覇気はない。威勢よく専用機に乗り込むタラップでつまずくシーンもあった。演説もトランプさんの方が引き付ける。一方、ハリス副大統領も評判が悪いという。初の女性大統領の可能性もあったために残念だ。

バイデン大統領はトランプさんの二国間交渉を多国間協議に戻し、欧州先進国では「おかえりなさい」と歓迎された。

混沌とする気候変動問題でも「パリ協定」離脱から復帰を決め、削減に向け協調するらしい。世界第2位の排出国だから当然だろう

対中国ではバイデン大統領は人権問題を重視する。これに英、独、仏、印、豪が加わり「対中国けん制網」を構築した。尖閣諸島侵犯を繰り返す中国に日本も参加するが、経済問題ではギャップが出ている。 

バイデン大統領はトランプさんの経済制裁、米国民の雇用と産業を守る政策は引き継いでいるが、中国に対する高関税は輸入品価格の高騰で逆に米国民の生活を脅かす結果にもなる。 

大きな問題はアフガニスタンからの撤退だろう。ほとんど短時間で反政府勢力が全土を制圧し、多くの若い兵士の犠牲の上に成り立ったアフガニスタン問題は何だったのか。米国内の批判は大きい。 

内政では、相変わらず新型コロナ感染者は世界一だ。マスク着用、ワクチン接種の義務化を訴えたが、訴訟まで起こされての反対運動だ。日本から考えれば呆れかえるほどだが、これがアメリカの自由主義なのか。

物価上昇も気になる。今、6.2%、バイデン大統領は「一時の現象」と言っているが、新型コロナでの供給減少をどう回復させるかだ。FRBは量的緩和政策を縮小、利上げも視野に入っているというが、同影響するか。 

また、インフラ投資法、社会保障投資法など200150兆円の投資を公約にしているがそのスピードが鈍いことも人気を落としている。

多国間貿易も一度離脱したTPPへの復帰を日本は希望しているが「参加できる状況ではない」という。 

そんな状況下で、岸田総理は来月、訪米するし、バイデン大統領も来年2月に訪日を予定しているという。 

世界をリードするのは誰か。今までリードしてきたメルケルさんは引退、マクロン・フランス大統領も国内での評判が悪い。英国ジョンソン首相はバイデン大統領の人権問題に対する北京冬季五輪外交ボイコットに協調するらしい。

ジョンソン首相がリーダーを務めるか。

日本はどうか。バイデン大統領なら岸田総理は相性がいいか。しかし3年後にトランプさん再登場ではどうなるか。また安倍さんの登場か。安倍さんはそこを狙っての政界活動復活なのか。自民党の最大派閥の領袖など興味なさそうだが。

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