2021年11月11日木曜日

第2次岸田内閣を見る:何人が「聞く耳」をもっているのか

 

第1次岸田内閣は何をしたかわからないが、これから第2次内閣が活動する。茂木さんが幹事長になったために外務大臣に林さんが就任したが、林さんは日中友好議員連盟の会長を務め親中派と思われていることから会長を辞任するのではないか。 

2次内閣の各派閥別陣容を見てみた。 

 

人数人

担  当  部  門

岸田派

 5

総理 総務 外務 農林 ワクチン

竹下派

 4

法務 復興・沖縄北方 国家公安 万博・消費

麻生派

 3

財務 デジタル 経済再生

デフレ脱却 規制改革 新しい資本主義経済財政政策

安倍派

 4

官房 文部科学 経済産業 防衛 

        産業競争力

公明党

 1

国土交通

二階派

 2

環境 経済安全保障

無所属

 2

厚生労働 少子・地方創出

 

岸田派のNO2の林さんが重要部門・外務で入閣したことで閣内の自派の勢力を増したことは当然のシフトだろう。欲しかったのは官房の職だが安倍派に譲ったのか。第1次の組閣の時の陣容なので安倍、麻生に考慮したのだろう。 

麻生派はデフレ脱却、規制改革、新しい資本主義経済をリードしていくことになる。すべてが従来からの政策の焼きなましだ。新味が出てくるか。 

安倍派は官房、防衛を握ったが安倍さんの意向がどう反映されるか。注目だ。 

無派閥の後藤さんがコロナ対策で大変な厚労相についた。今までは批判が多かった厚労省で2分割の話も出ている。どうするか。 

竹下派は人数は4人だが、主要部門ではない。ただ安倍さんの「政治とカネ」の問題でどんなことが起きるか。「すでに解決済み」で通すことができるか。 

大臣の年齢を見ると 

40

50

60

70

 2人

5

12

2人

 

60代が12人で最も多い。国会議員としては働き盛りの年代か。驚いたことに70代が2人だが、ともに参院議員だ。参院は2人の指定席を確保しているのだろう。 

大学別を見てみると東大卒は2人、以前は東大を出て中央官庁に努め経験を積み国会議員を目指すコースが多かったが、最近は私大出身が多い。ハーバード大卒が2人だ。 

菅政権では人気者の河野さんや小泉さんを入閣させて人気取りを狙っていたが、岸田政権でそれがない。実力主義の内閣であってほしい。 

ただ、問題は岸田総理の売りは「聞く耳を持つ」という政治姿勢だ。各大臣が率先し実施してほしいが、国民の本音は「国民の意見を聞いて改善してくれる」と思っていることだ。改革、政策での変更がなければ一気に信用を落とす。

そこを間違うと岸田政権も短命政権で終わる。

0 件のコメント: