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読売新聞 2019.3.21 |
東京オリンピック、パラリンピックの聖火リレーに使うトーチが発表になったが、上から見ると桜の形、ピンクとゴールドの桜ゴールド、素材は仮設住宅のアルミサッシの再利用だという。誰が上空から見るというのか。
被災地の人たちが立ち上がる姿を世界の人に見てもらいたいというのがデザイナーのコメントだ。
発想はいいが聖火リレーを見に来た人たちがトーチのトップの桜を見ることができるのか。ほとんどの人が見ることができないのだ。
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関西国際空港 |
思い出すのは、関西国際空港の第一ターミナルの設計で同じようなことがおきていたのだ。上空から見ると「翼を休める鳥」を模したという。ところが、運営する会社は純民間会社だ。就任した社長が見に来てデザインの説明を聞いたときに発した言葉が「誰が上空から見るのか」といったのだ。上空からでないと見えない外観になぜ贅沢をするのだ。民間会社だから経営ということを考えなければということだったと思う。
その後設計変更をしたかどうかを忘れたが、役人のやる仕事はこういうことだ。
今回のトーチを見ても、横から見ると「立ち上がる姿」は想像できるが、トップ部分の桜は見えない。それでもいいのか。そんなものなのか。民間人の発想ではないと思うのだが。何本作成するのか知らないが節約すべきではないのか。
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