2019年3月4日月曜日

コンビニ24時間営業:「便利さ」の背後に何が、サービスの是非を問う


またコンビニの24時間営業で深夜営業の是非が問題になってきた。「便利さ」の背後に犠牲になる人たち、社会問題が潜んでいるのだ。「その是非」を皆で考えなければならない。

今、至るところでコンビニが開店している一方で、閉店の姿も見える。大した距離も離れていないのに同業者が出て来る。競争も激しくなるのでサービスで差をつけるしかない。それが「便利さ」なのだが、店が増えるとアルバイトの確保が大変になる。

時間給を上げてもアルバイトが見つからず人手不足になり当然に店を開き続けるにはオーナーの家族が深夜勤務が続く犠牲になる。そこで収益の少ない夜間の深夜営業をやめることになる。

ところが24時間営業を謳っている関係で営業時間短縮は契約違反となるのだ。

オーナーにとってみれば自分が深夜勤務を続け体を壊すことになるのか、契約金を払ってでも廃業することになる。オーナーにとってはいずれも厳しい選択になる。

近くにコンビニが開店すると町の防犯にも一役買うことになる。田舎だと警察と連携し犯罪防止に役立つが、今ではコンビニが強盗などに会う危険が出てきた。

物流業者にとっても深夜に開店していれば昼間の混雑した道路状況から解放され商品の運搬がスムーズになる。しかし、運転手は深夜業務になるのだ。

便利さの裏で犠牲になっている人たちが存在するのだ。人手不足もその一端だ。

最近は従業員の勤務環境改善のために「サービス」を制限する動きがある。当然だ。クロネコヤマトが12~14時の間、配達をやめた。日本郵便も休日の配達をやめる方針らしい。

「そのサービスは受ける方に価値があるのか」という問いになる。

過当競争のあまり従業員を犠牲にするサービスが本当のサービスとは限らない。人間らしい社会の上に立って事業を展開していくべきだ。


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