来る参院選を控え野党の立憲民主、国民民主がバラバラに候補者を立てて闘っても自公に勝てないのははっきりしている。安倍自民に対抗するには野党候補と統一する必要がある。
そこで、立憲民主党会派の岡田さんが「野党系無所属候補を立憲と国民民主が共に推薦する」事を枝野代表に求めたという。「無所属で立って両方が推薦し、支援する体制を両方が取るかたちがもっと増えるべきではないかと言うのだ(「政界ファイル」朝日新聞2019.3.2)。
そうすれば連合も支援がスッキリするとも言う。
今、国民民主は自由党と政策協議し合流に動いている。大きな政策の違いがあった原発政策で国民民主は「2030年代原発ゼロ」で自由党の政策に統一を図った。
メデイアの世論調査の政党支持率でも国民民主は1%前後、自由党は0で選挙の度に議席数の減らす運命にある。危機感を感じた小沢さんがまず国民民主にすり寄った。先日の地方の公演で「股をくぐれと言われれば何度でもくぐる」と低姿勢、民主党政権時の権力の2重構造がゴタゴタ感を国民に与えたことを反省し「自分もかわらなければならない」ともいう。
でも立憲民主の枝野代表は政党支持率も6~8%と野党では高く、独自候補を立てて主導権を得、政権交代、総理の座を狙っているのか。
小沢さんは立憲民主との合流は無理とみているし、岡田さんも否定的だろう。
でも、国民民主、立憲民主のどちらかの候補者を野党候補として推薦し支援することは出来るだろうが、立憲民主、国民民主がそれぞれ独自候補を立てた場合はどうなるか。定数1の選挙区では自民に負けるだろう。複数定数の選挙区でも自民系無所属に負けることもある。
朝日新聞(2019.3.3)「日曜に想う 「挫折して知ったそれぞれの道」」で補選に伴う繰り上げで国会に戻ってきた馬淵さんが「野党は何をするか」を明確にしなければならないというのだ。
地方行脚を繰り返すと国民、有権者は「中央より地方を良くしたい」という。安倍政権のアベノミクスの成果も都会もさることながら地方でも成果が見られないと言う。中央のドタバタに惑わされず地方を重視するのだ。
でもポピュリズムは怖い。
民主党への政権交代では、「政権交代してみませんか」のキャッチフレーズを掲げた。マニフェストブームで予算措置を後回しにした政策提言は政権を取りたいための大風呂敷となり履行できない事が分かると政権は求心力を失った。
有権者の「代えてみたらどうか」、「やらしてみたらどうか」の安易な考えは禁物なのだが、安倍政権の民主政治の根幹を揺るがす一強政権に有権者はどう判断を下すか。
民主党政権と安倍政権を比較し安倍総理は「悪夢のような」と表現したが、経済は好転したと胸を張る経済成果も専門家が検証すると民主党政権の方が成績が良かったという。
その民主党政権も崩壊し、今は国民民主、立憲民主、自由、希望、無所属と分散する結果になり、バラバラでは自公政権に太刀打ちできないのは当然だ。
今の圧倒的多数の議席を有する自民党政権では夢はない。一気にとは行かないが与野党が拮抗する国会の構成に持って行く必要がある。
岡田さんの努力で国民民主、立憲民主の合流が出来ないものか。
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