2019年3月8日金曜日

弁護人の評判、言動でゴーン被告の疑惑事件を歪曲化してはいけない


ゴーン被告保釈で成果を出した交代した弁護人の評判や言動がメデイアで紹介されているが、それによってゴーン被告の数々の疑惑を歪曲化してはならない。保釈に当たって保釈のスペシャリストと言われている弁護士が担当したと言うが「変装は失敗だった」と評判が悪い。弁護士も謝罪したという。

それにしてもゴーン被告の拘置所を出るときのシーンは不思議なことだらけだ。10人ほどの拘置所職員が被告の周りを固め全員マスクの異様なシーンだった。超有名人とはいっても一被告人にここまで気を配るのか。今までも有名人が出てきたがこんなことはなかった。

さらに10億円の報酬をもらっていた人間が年収数百万円の人間に化ける必要があったのか。弁護団チームの弘中さんは「ユーモラスがあってもいいじゃないか」と無理なことを言っていたが、専門家は「マスコミ対策が下手」と言い切った。

こんな茶番劇でゴーン被告の疑惑を歪曲化してはならない。テレビを見て変装する程度の疑惑なのかと誤解するではないか。

そして弁護人の評判、言動からゴーン被告の背信行為、違法行為を過小評価してはならないのだ。

高野弁護士は保釈のスペシャリストで武勇伝も沢山あるようで否認していれば保釈も不可能だったが、この弁護士にかかれば100発100中らしい。でも新聞報道によれば「禁じ手」を使うらしく保釈後も不自由な生活を強いられるらしい。彼にとってみれば人権などどうでもよく保釈されれば自分の実績になるのだ。

「人質司法」に果敢に取り組む人権派弁護士か。被告にとっては一番印象を大事にしなければならない場面でこれでは思い上がっているとしか考えられない。

チームのリーダー(?)と思われる弘中弁護士は超有名で「無罪請負人」と言われ多くの難しい刑事事件で無罪を勝ち取った人権派弁護士だ。他の弁護士と違うところは資料、証拠をしっかり読み込み「あいまいな点」をついてくる臭覚に優れているらしい。

その弘中さんがゴーン被告の事件は「無罪になってもおかしくない」「10年間どうして不問にしてきたのか」とコメントしていた。無罪請負人の弘中さんが言うんだから「無罪か」と短絡的に考えてはいけない。

このゴーン被告の違法行為、背信行為は日産のガバナンス、コンプライアンスにもかかわり、また多くの社内、社外関係者がかかわっている。日産も不正をあぶりだしているようだが、莫大な量の資料、ゴーン被告しか知らない事実、英語、フランス語、日本語の資料を読み解くとそれぞれ食い違いも出てくるだろう。

そこを読み解くのが弘中弁護士の最も得意とする手法なのだろう。

検察の描いたシナリオが崩れる恐れもあるが、テレビドラマの弁護士の言う「事実が知りたい」だけなのか。

一方、検察にも頑張ってほしい。有罪無罪は別としてもこのような経営者をのさばらしておくわけにはいかないのだ。


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