2022年5月28日土曜日

大規模修繕工事の悲惨な事例:未経験の担当者(フロントマン)が素人の理事会をミスリードか

 マンションの大規模修繕工事があちこちのマンションで行われているが、大丈夫か。未経験の管理会社の担当者が業績を上げるために個人プレーで素人の理事会をミス・リードしていないか。

築13年のマンションに住んでいるが、突然に担当者が13年になるので大規模修繕工事を提案してきた。大規模修繕工事を提案するのは別に構わないが、修繕委員会を設置するので「1,2級建築士有資格者、経験者」を若干名採用しアドバイス役だという。

我々のマンションでは大規模修繕工事に関する規定がないので整備が必要ではないかとクレームをつける。修繕委員の募集も会社の社員募集のようだが、本来は自分のマンションの修繕に問題意識のある区分所有者を集めればいいのではないか。当初から区分所有者の意見を聞きながら検討することに意義は大きい。結局は有資格者がいなかったので応募はなかったようだ。

工事内容が臨時総会で議案として提案されることになり区分所有者に配布された。その内容を見て驚いた。

(1)建築基準法の「全面打診調査」の期限が来年1月という。足場を築いて調査するのであれば一層のこと大規模修繕工事もやったらどうかと管理会社が理事会に提案、理事会も了承したという。この理由が「前提条件」だというので、クレームをつけた。

どうしても守る必要があるのか、ガイドラインに言う期間設定の12~15年、さらには所有者の経済負担を軽減するための18年まで伸ばせる事案を検討したのか。

(2)全面打診調査をやるというが、既に工事内容にタイル類の補修で450万円計上されている。これは何だ。

(3)工事会社、工事費用の検討に数社から見積もりをとったようだが、理事長が主導したのではなく、お手伝い役の管理会社に担当者が主導したようだ。だから工事費が高い。工事会社は自分のグループの工事会社だ。

(4)計画で示された修繕項目は一般的に行われている工事で、我々マンション特有の問題工事は含まれていない。区分所有者から要望があれば、修繕項目につかすることが望ましいといわれているのではないか。

(5)工事内容も資料不足で理解しにくい。工事ごとのポイントは何か。緊急を要する工事(Aランク)、マンション特有の工事(Bランク)、平均期間の15年に延ばしても問題ない工事(Cランク)などの分類し提示すべきではないか。

(6)理事会が数回に分かれて開かれたようだが、その詳細が区分所有者に配布されていない。情報不足で関心が薄い。

(7)13年目の初めての工事で70世帯規模だが工事費が約1億円、1世帯当たり150万円の支出だ。ちょっと高すぎないか。私たちのマンションを管理している会社はなんでも費用が高いといわれている。

(8)大規模修繕工事を検討する臨時総会への出欠が思うように取れないようだ。期限か切れても総会前日までに出欠を示すように言われているがどうなったか。

さらに大事なことは(9)担当者の任期を斎長5年にするという(重要事項説明)。今回の担当者は任期ギリギリか。そういう担当者に大規模修繕工事を任せていいのか。

13年、管理会社の担当者は業績を上げるために無知な我々をミスリードしている感じがする。

そのために問題点をまとめて管理会社と理事に送った。どう判断するか。


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