2022年5月9日月曜日

どうなるウクライナ問題(34):プーチンの演説からロシアの敗北が見えてこないか

9日の戦勝記念日のプーチン大統領の演説に注目していた。しかし、内容は今まで言っていたことの繰り返しで、ロシアを脅かすネオナチから国土を守るということ、ロシアの安全を確保することだ。 領土分割に対して先手を打ったともいっていた。だとしたら我が国も他人事ではない。北方4島返還など問題外なのだ。

今までは戦勝記念日だったが今回は愛国心を煽る記念日になった。「プーチンのプーチンによるプーチンのための戦争」を愛国心にまでもっていった。

しかし、これほどメデイアの予想に反してのトーンダウンの演説はどうしたことか。

もしかしたらプーチンもロシア国内の反戦モードがわかってきたのではないか。宣戦布告などして煽ると返って自らの政権の基盤が崩れる。

ロシアの戦費、兵器、兵員に不足が生じ、長期戦は無理になって来たと感じたか。更に兵役を逃れるため、あるいはこのままでは仕事ができないために若者など優秀な人材が400万人ほど国外脱出だ。

自分を援助してきた経営者が不審な死を遂げている。粛清したのか、だれかに殺されたか、自分の身も危なくなってきたことを察知しているはずだ。

5月末からは同盟国から兵器の供与を受けたウクライナが今までの一進一退から総攻撃に転じるとゼレンスキー大統領は言う。供与された新型兵器、強力な兵器が前線に配備されるとのことだ。

ロシアは前線の後退でドンバス地方の親ロ派武装集団が支配している地域を確保するだけの戦果になるのではないか。プーチンも失脚だ。ロシアは再び国際舞台に復帰するには核軍縮、「力による現状変更」をしない、国連安保理常任理事国の返上など何らかの約束をしない限り復帰は無理ではないか。


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