2022年5月2日月曜日

進むか?憲法改正審議:改正内容もさることながら、本当に「過半数の賛成」で決めて良いのか

 

自民党が進める改憲案4項目、9条に自衛隊明記の憲法改正審議は、野党の国民投票法の改正を急ぐべきと言う考えに押されて遅れていたが、ここに来て改正に意欲を示したのが岸田総理だ。 ロシアのウクライナ侵攻などで国土を守る必要が出てきたのだ。

「時代にそぐわない、不足している部分があるのではないかと言った議論にしっかり答えていかなければならない」と言うのだ。 

野党は国民投票法案の改正が先ではないかと言う、特にCM規制、ネット広告規制を重視している。そうだろう。何かにつけ自民党、政権与党は政策PRのために金に糸目をつけず公告を打つ例が多い。一方野党は予算の関係で対応できない。 

良い点、悪い点を平等に提起、追求することが必要だ。野党の意見に賛成だ。 

しかし、もっと大事なことがある。憲法96条では「過半数の賛成」が必要と規定されている。要するに多数決で決するということか。 

これが曲者だ。思い出してみよう。英国がEU離脱の是非を国民投票で決めたとき、賛成51%、反対49%だったと思う(記憶が正しければ)。これが後々英国内の混乱になった。ある人は「やってしまった」と反省していた。皆が反対するだろうから賛成票を投じたというのだ。 

賛成、反対が拮抗するときは問題が尾を引く。ある専門家が言うには、65%の賛成が必要と追うのだ。これなら後々文句が出ないだろう。 

連休になると国会議員が勉強をかねて海外出張する。英国にも民主政治の勉強に訪れるグループがあるらしいが、是非この点を意見交換してきてほしいと思う。

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